Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

新春に「死の街」からを想う

2022-01-01 | 
年末30日に発注のものが配達された。ブルーレイの焼き機を早速繋いでみた。先ずは無料のソフトウェア―で音出しだけは可能となった。耳で判断する限り96kHzは出ているようだが、そのPCMソース自体は確認できていない。

更に無料のソフトでは真面に音出すのも結構限られる。また画像には広告かなにかが入る。画面については拘らないので、先ずは完璧に音を出すだけだ。

コルンゴールト「死の街」を再生する。劇場で一般発売前に購入したものである。昨年の新制作「トリスタン」初日に早速購入したので思い出深い。

兎も角、ミュンヘンの歌劇場での最近の無圧縮のデジタル録音は昨年出たマーラーの七番で初めて耳にした。しかしあの劇場のコンサート使用とオペラ上演では音響が全く異なり、コンサート会場としては決して良くない。

デジタル録音自体はザヴァリッシュ監督時代からあって、特に最後にご褒美で録音した「マイスタージンガー」もハレクレスザールで、それ以前はガスタイクの古いホールで録音されていた。つまり非圧縮では初めて本劇場の奈落からの音響を聴く。

マイクロフォンの設置はあまり変わらないと思うのだが、その音の明確さと劇場の鳴り感が圧倒的だ。それ以上に舞台上の声がよく飛んで明瞭である。バルコン正面よりもこの音はいいと思う。もしかすると王のローゲはこれに近いかもしれない。

管弦楽もこの明瞭さで聴けるところは少ないかもしれないが、直接音でなくて上手く奈落で鳴っている感じにホールトーンが収録されている。この上演の歌と管弦楽だけで、生で体験したほどのものは聴きとれるのは間違いない。映像はまだよくは観れていないが、少なくとも雰囲気だけでなくて、細やかなところまで楽しめるに違いない。

先ずは、引き続き完全無料でよりよさそうなフリーウエア―を探す。矢張り商業的に販売されているブルーレイのコピーガードは機能しているようで、普通には再生が難しいようになっている。

更にLINUXで再生しようと思えばいろいろと調べてみないといけないようで、それ程容易ではなさそうだ。先ずは小さな画面でも、最高品質のオーディオを鳴らしながら、医らに画像なく再生することである。少し時間を掛けて解決しようと思う。DL映像を焼いているうちに一番良い方法が分かるかもしれない。

それにしても、この音質と画像で「トリスタン」が発売されるかと思うと、初日や最終日に続いて、もう一度あの上演を堪能することになりそうだ。指揮者のペトレンコもマテリアルが十分な限りは編集作業のチェックに時間を掛けていると思う。その結果を考えるだけで胸がいっぱいになる。愈々、フルトヴェングラー指揮の名盤を超える事になるだろう。



参照:
準備万端整えての前奏曲 2021-06-30 | 雑感
邪魔になる日本語字幕 2021-06-20 | 音
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