初買をした。注文しただけなので買えるかどうかは分からない。3月に再演されるシュトッツガルトの「ボリス」である。昨年の冬に新制作初日を迎えていたが、折からのコロナでネット中継となっていたものだ。中継はどうも初日の2月3日のものに近いらしい。なぜならばコロナ禍で三月の上演は限られていた。楽日の4月までの予定が早めに切られた筈で、一体何回ぐらい上演できたのかと思う。
今もヴィデオを流しながしているが、全体の印象としては焦点が暈けていた。ムソルグスキーの作品に新作品をはめ込む形で、その意味からは昨年暮のミュンヘンの「ジュディッタ」とも共通している。しかし、その内容からすればよりドラマ的に纏めやすいので、どうかなと思っていた。それでも後半も根気良く流していると明らかに音楽的に盛り上がって来ていて、いつもの手口だなと思った。
当時の新聞やバイエルン放送協会の批評を読むとエンゲル指揮の音楽はとても評価が高い。しかし聴衆はあまりにもの情報の多さで船酔いして、休憩で帰った人もいて、終演後にも演出に向けてブーが飛んでいる。最後まで残った人は幸いである。船酔い現象はなんとなくわかるようになってきた。
今シーズンになってから計四回もエンゲル指揮の音楽劇場を体験して、もう少し公演を重ねるとよくなるかなとも思った。聴衆側も情報を入れての準備が必要で、程度の高い音楽劇場となるとやはりそれなりの認識の高さが必要になる。
こちらも久しぶりに「ボリスゴデュノフ」もお勉強することになる。シュトットガルトの劇場に前回出かけたのは大分昔のことで「ヴォツェック」公演で、音楽監督はフェローだった。劇場の改修などの予算計上もあって、仮移転するまでに出かけておきたいと思っている。
先日の「ラインの黄金」の中継を観ていても、アンサムブルは悪くなく、劇場も小ぶりなので、音響的にも満足できる。三月にはドイツの状況はどうなっていることか。
バーデンバーデンの祝祭劇場でのジルフェスタ―コンツェルトが中止になったと思っていたら強行したらしい。結局日本でもお馴染みでバイロイトで指揮するインキネン指揮の管弦楽団に陽性が出たようだ。練習までしていたのだが、カイザースラウテルンでの前日の演奏会を中止して、翌日もとなったところで、急遽ピアニストを都合して本番ぶっつけで演奏したようだ。お客さんもインキネンファンよりも、フォークトとダッシュのペアーの寸劇を聴きたかった人たちが殆どだろうから、無事終えたようだ。数百人のお客さんにはこれの方が儲けが出たのではないか。
また支配人のスタムパは新年を期待して書いている。それによると、「ベルリナーフィルハーモニカーのシェフとしてのキリル・ペトレンコとの復活祭を開催するために全てを傾ける。」としている。まるで私が書いたようだが、それだけ発破をかけれたかと思うとうれしい。彼にはペトレンコの復活祭と心中して貰いたい。
「『スペードの女王』上演で世界クラスに、そして新たな栄光を築く」として年末最終週に稽古が始まったとあった。それで以て期待が膨らんで興奮してきたとあるので、仮舞台組み立てに、演出チームだけでなくて、ペトレンコやもしかすると歌手らも顔出ししたか。
参照:
SEEKRANK IM MEER DER ERINNERUNGEN, Peter Jungblut, BR vom 3.2.2021
赤い国を生きた女性 2021-05-23 | 音
マーラーが為せなかった事 2021-12-19 | 音
今もヴィデオを流しながしているが、全体の印象としては焦点が暈けていた。ムソルグスキーの作品に新作品をはめ込む形で、その意味からは昨年暮のミュンヘンの「ジュディッタ」とも共通している。しかし、その内容からすればよりドラマ的に纏めやすいので、どうかなと思っていた。それでも後半も根気良く流していると明らかに音楽的に盛り上がって来ていて、いつもの手口だなと思った。
当時の新聞やバイエルン放送協会の批評を読むとエンゲル指揮の音楽はとても評価が高い。しかし聴衆はあまりにもの情報の多さで船酔いして、休憩で帰った人もいて、終演後にも演出に向けてブーが飛んでいる。最後まで残った人は幸いである。船酔い現象はなんとなくわかるようになってきた。
今シーズンになってから計四回もエンゲル指揮の音楽劇場を体験して、もう少し公演を重ねるとよくなるかなとも思った。聴衆側も情報を入れての準備が必要で、程度の高い音楽劇場となるとやはりそれなりの認識の高さが必要になる。
こちらも久しぶりに「ボリスゴデュノフ」もお勉強することになる。シュトットガルトの劇場に前回出かけたのは大分昔のことで「ヴォツェック」公演で、音楽監督はフェローだった。劇場の改修などの予算計上もあって、仮移転するまでに出かけておきたいと思っている。
先日の「ラインの黄金」の中継を観ていても、アンサムブルは悪くなく、劇場も小ぶりなので、音響的にも満足できる。三月にはドイツの状況はどうなっていることか。
バーデンバーデンの祝祭劇場でのジルフェスタ―コンツェルトが中止になったと思っていたら強行したらしい。結局日本でもお馴染みでバイロイトで指揮するインキネン指揮の管弦楽団に陽性が出たようだ。練習までしていたのだが、カイザースラウテルンでの前日の演奏会を中止して、翌日もとなったところで、急遽ピアニストを都合して本番ぶっつけで演奏したようだ。お客さんもインキネンファンよりも、フォークトとダッシュのペアーの寸劇を聴きたかった人たちが殆どだろうから、無事終えたようだ。数百人のお客さんにはこれの方が儲けが出たのではないか。
また支配人のスタムパは新年を期待して書いている。それによると、「ベルリナーフィルハーモニカーのシェフとしてのキリル・ペトレンコとの復活祭を開催するために全てを傾ける。」としている。まるで私が書いたようだが、それだけ発破をかけれたかと思うとうれしい。彼にはペトレンコの復活祭と心中して貰いたい。
「『スペードの女王』上演で世界クラスに、そして新たな栄光を築く」として年末最終週に稽古が始まったとあった。それで以て期待が膨らんで興奮してきたとあるので、仮舞台組み立てに、演出チームだけでなくて、ペトレンコやもしかすると歌手らも顔出ししたか。
参照:
SEEKRANK IM MEER DER ERINNERUNGEN, Peter Jungblut, BR vom 3.2.2021
赤い国を生きた女性 2021-05-23 | 音
マーラーが為せなかった事 2021-12-19 | 音