北海道紀行7
帯広から幌加方面へ上川国道を行く。
タウシュベツ川橋梁も見たよ。
上川国道を層雲峡まで抜ければ、北海道の最高峰の大雪山山系の中の黒岳(1984m)に登るロープウエイがある。
時間があったのだから層雲峡まで行って、黒岳ロープウエイに乗ってリフトを乗り継いで1520mの黒岳登山口まで登ってみたかった。
雄大な残雪の大雪山が見れただろう。
後になって気が付いたことです。
ともあれ、この日は三国峠で引き返してきた。
北海道は懐が広い。
ちょっとお隣りへ行くだけで200kmぐらいある。
函館から札幌へだって400km近くあった。
旭川から稚内へ鈍行列車に乗って行ったら6時間もかかった。
そんな鈍行列車の旅をするのも、時間を持て余した「おやじ旅」だからで、何人もで行くグループ旅行じゃない。
北海道の最高峰は標高2220mの旭岳ですが、山の気候は本州の3000m級の山と同じ。
北海道の2000mが本州の飛騨山脈や南アルプスの3000m級の山々と同じです。
だから初雪が同じころです。
紅葉も同じと考えて間違いない。
これ、長年の山屋である私の経験から知っていることです。
大昔は、私は仕事をあけて山に入り浸っていたので、大雪山の厳冬期に単独で登っていたり、1ヶ月も山小屋に泊まり歩いていた。
大雪山一帯の道は、当時は舗装されてなく何処までもダートだった。
夏場だと、糠平のあたりの道はカエルの大群集で、踏みつぶしながら歩かなきゃいけないくらいだった。
踏まないと一歩も歩けないぐらいのカエルだった。
今回、三国峠に行ったのは、乗り鉄てっちゃんとして、廃線になった士幌線の遺構を見たかったのだ。
廃線になったといっても、確か昭和53年のことで大昔のはなし。
紀元前ローマの遺跡のような鉄道のタウシュベツ川橋梁。
鉄道の橋脚ですが、ローマの水道遺跡みたいでしょーーー。
放置されて50年ぐらいだろうが、紀元前3000年の感はあります!
コンクリートの橋脚だが崩れかかっている。
橋脚が立っているところは、雨季には湖になったりするので、水の浸食でボロボロになったのかな。
こちらも同じコンクリート造りですね。
でも、こちらのほうがコンクリートのエッジが立ってボロボロ感が少ない。
河が低くて水に浸からないかもしれない。
橋の上は立ち入り禁止です。
橋高さは30mぐらいあって危険この上ない。
下の音更川?タウシュベツ川?の水は硫黄臭がある。
川床が硫黄で黄色くなっている。
糠平温泉は源泉かけ流しがウリですから、湯量が多いのでしょう。
上流には何もないから、川の水自体はきれいですが硫黄まみれなのかな。
これじゃ、この川には魚もいないだろう。
ここが幌加駅があったところ。
プラットホームも残ています。
最盛期の昭和30年頃には住人が350人いたそうです。
当時のこの辺りは、、、ほんとに山奥の秘境もいいところです。
人口が350人だけど、ヒグマさんも同じぐらいは生息していただろう。
野生動物のテリトリーですから。
こんな細い森の隙間を鉄路は走っていた。
熊と共存しながら人が住んでいたんですね。
大変だったろう。
クマ牧場でみたヒグマは、観光バスほどの大きさがあった。
あんなのと山で遭遇したら100回死んだも同然だ。
三国峠からしばらく下ったら広々としたところに出た。
じゃーん
15年目の、この車で道内を走り回りました。
それよりも、この広々感が素晴らしい。
たぶん、大雪山の前衛の山々だと思います。
白樺の木々です。
ここに三股山荘というレストランがあった。
ぽつんと草原にたたずんでいて「大草原の小さな家」というドラマが昔あったが、そんな感じだった。
「冬の間は雪に閉じ込められちゃうんでしょ?」と聞いたら、「ここは国道だから雪が降ったら除雪してくれるのー」とおっしゃっていた。
確かに、帯広と旭川を結ぶ国道だから北海道の中では、重要な路線のひとつなんでしょう。
道路の除雪、線路の除雪、それに各自の家の雪下ろしと大変なことばかりだ。
中国人、台湾人が冬の北海道に来て「美しい雪!」と叫んでいるけど、北海道の住人にしてみれば、とんでもないことを言うなーーー!といった感じでしょう。
開けたところには、谷地(アイヌの方言で湿原)なのか小川が蛇行している。
この小川のほとりに一軒家があったのです。
隣の人家まで20kmと言ったところか、、、。
まさに「大草原の小さな家」だ!
いやいや「大高原の小さな家」かな。
春の雪解け水は澄んでいる。
この日の帯広は5月にしては超暑くて、最高気温が29℃と言っていた。
最低気温は5℃前後だった。
でもこの草原は当然のことながら最低気温はマイナス5℃ぐらいはあっただろう。
もっと温度が下がったかもしれない。
さらに下っていくと水芭蕉が咲き乱れている場所に出た。
北海道だと国道のわきに水芭蕉が咲いていた。
水がきれいな証拠です。
私が訪れていた昔の北海道の面影は、ほとんど無くなった。
広大な北海道だったが、道路が舗装されて実際の距離は同じだが、所要時間が短縮されて秘境が無くなった。
最後に大きなファイルで、ビリべシ岳、西クマネシリ岳、南クマネシリ岳の遠望です。
クマネシリというからにはクマだらけなのか?
カメラ*ニコンD5300
レンズ*ニコンのセットレンズ2本
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