北アルプスの西南にある名峰の笠ヶ岳に行ってきました。
北アルプスは若いときから走り回っていたが、笠ヶ岳だけ登っていなかった。
私のスピードではトレイルランニングとは言えないから、スピード・ハイキングとでも言いましょうか、、、。
いつものことですが、行こうと思った日の午後4に出発。
だいたい、サラリーマンじゃないので空く日にちと時間が読めない。むろん絶対に休もうと思ったらできますが、それはできるだけスタッフの都合優先にしています。
それで、なかなか急なので仲間を誘うことができない。
今回も単独行です。
いつも、いつも、単独行ですね。
新穂高温泉登山口には夜中の12:30ぐらいに着いた。駐車場はいっぱいあるが、登山口からは30分ぐらい離れていた。駐車場から登山口のビジターセンターへ行くまでが、もう山道そのものでした。
笠ヶ岳はアプローチの標高差が大きく、北アルプスの中では重労働な山らしい。
私は北アルプスは全域行っているけど、南アルプスのように3回も4回も行っているところはない。だから印象でしか語れません。
傘新道を登っていくと、最初に焼岳や乗鞍が良く見えます。
登るにしたがい、対岸の穂高連峰が姿を現してくる。
ここから見ると焼岳がなかなかいい山ですね。
1920mという標識が出てくると、最初の急登の中間地点。
だらだら登るんじゃなくて、いっきに標高を稼いでいきます。
登るにしたがい槍や穂高が近くなっていく気がします。本当は離れていくんだろうが、周りとの対比で槍などがどんどん大きく見えてきます。
ほらほら槍が大きく見えるでしょ~~~。
コンデジの望遠側はシャープさに欠けるなー。やっぱり一眼デジの描写のほうがきれいだ。
最初の急登を登り切って杓子平に着くと一息つけます。
見晴らしがよく笠ヶ岳の頂が良く見えます。
笠ヶ岳の頂には右にグルット回り込んでいきます。この地形は氷河跡のような気がします。
笠ヶ岳の右端の平らな位置に笠ヶ岳山荘がありますが、ここから見えたか見えなかったかは覚えていない。
杓子平は景色が良い休憩地点です。
ここでのんびりしていたら、9:30だったと思うが、下からガスが上がってきた。その日はそれからガスの中で景色は終わってしまった。
山は9:00までが勝負ですね!
その後は稜線に出てもこんな感じで左右ともガスの中。
傘新道のコースタイムはオフィシャル・タイムですが
新穂高温泉→傘新道分岐 1時間
傘新道分岐→杓子平 4時間20分
杓子平→稜線 1時間30分
稜線→笠ヶ岳山荘 1時間10分
を見ておいたら十分かな。
汗はかいたが稜線に出ると風はあるし衣服が乾いてしまった。南アルプスのくそ暑さはない。動くと汗は出るが、じっとしていたら汗は引くし衣服は乾く。半袖ランパンでちょうど良かった。
夜も朝もその恰好でした。高齢の方が多いので、ダウンを着ている方もいて、半袖ティシャツ姿は浮いていただろうなー。
運動を日ごろしていないと、、、ここの登りはきついでしょう!
日本の山(高山でも)登山口自体の標高が1500mから1700mぐらいあるところがほとんどです。笠ヶ岳の登山口である新穂高温泉は1000mをちょっと超えるだけで、北アルプスの山々の中ではアプローチが長いしんどい山です。
笠ヶ岳はサスガに少し外れているとはいえ北アルプスの山だ。
8月12日で金曜日なのにほぼ満室。
ただ、キャッパシティは、詰めていけば倍ぐらい泊まれそうです。
2枚の布団で3人寝るそうだ。
この日は覚悟していたら、18:00ぐらいに、もう宿泊登山者は来ないから、おひとりさまで、布団が1枚ずつですと言いに来た。布団の取り合いにならないのでほっとしました。2枚の布団で3人はやっぱり嫌だもの、、、。
こちらは団体様用か?
中二階のスペースがない。
私が入れられたのは中二階のある部屋の、下の左端だった。
居心地は良い。
左の赤いザックが私のもの。
自分では大きなザックだと思っているが、みなさんのザックと比べると子供と大人の違いがある。
できるだけ荷物の量を減らして高速登山(トレランを)心がけているからねー。
夕食は17:00.朝食は5:00は早寝早起きです。
部屋は人いきれで暑かった!
こっそり、窓を全開にしたら、霧交じりの冷風がドバーと入ってきて慌てて閉めた。でも小さなスペースに上段下段と人がいっぱいになったら換気が必要だろーーー。
しかも、私の部屋は親父軍団ばかりでいびきはかくし、足裏は臭いし、、、お互いさまだろうけど、、、窓を開けたくなりますよーーー。
しかもだ、、、翌朝の親父連中の早起きなこと、、、真っ暗中できっと4:00そこそこだろうが、ごそごそザックをやり始めて、山頂でご来光を拝みに行くんだろうが、親父連中の「小声という大声」でうるさいのなんの。耳が遠いんじゃないか?
前日、私は夕食の後ブラーと傘の山頂まで行ってきたから、ご来光は山荘の前でいいやと覚悟していた。
夕方から夜にかけてガスが上がって若干見晴らしがよくなった。
下に見えるのが笠ヶ岳山荘です。テント場は山荘の下50mぐらいの所。けっこうテント泊が人気なんですね。若い人はほとんどがテント泊だった。
だから、山荘に泊まる方はジジババばかりなの。
景色を楽しみ空気を吸いに行くなら、山荘泊が私はお勧めなんだがーーー。
私はテント泊をしたいとも思わない。若いときにツエルトで緊急幕営はやったけど、山上でのんびりテントはなかった。それより、身を軽くして距離を稼ぐ方が私の流儀なのかなー。若い人はアウトドアーというと幕営(テント&自炊)になるようです。私にとってアウトドアーは自然を見たり触れたりすることですから、荷が多くなって体力ダウンして見る力が萎えたりしたら本末転倒です。
だから、私は若いときから山小屋泊が多い。非常のときだけツエルトだった。
雲上の朝!
この時間はたまらんですな~~~。
穂高連峰が影絵のようにまぶしかった。
3000mの稜線だけがくっきり雲の上にあらわれる。奥穂高がいちばん高いし、大キレットが高くて長いのもよくわかる。
右の雲の塊下に焼岳でも隠れているんだろう。
ほんのちょっとの高さで見えたり見えなくなったりします。
笠ヶ岳山荘を下り始めました。
さーて今日は、今見えている一番遠いピークを越えて右に下ります。
帰りは鏡平小屋、わさび平小屋を経て新穂高温泉に戻りました。
カメラ:Nikon AW120(水中カメラ)、この機種の前もオリンパスの水中カメラを常時使っていました。なぜなら、トレランなどで持っていったら、日本は雨が多くてずぶぬれになることが多い。普通のカメラじゃすぐに故障してしまいます。それに、この手のカメラは落下に丈夫に作ってある。岩にぶつけたり木の枝に引っかかって落下したり、雪の中に埋もれたりいろいろだった。防水、水中カメラは写りは通常のコンデジより落ちると思う。スマホよりはいろいろ良いぐらいです。私がこれを使っている理由の最たることは丈夫なことかな。そうそう、GPS内臓なので地図が連動してモニターに出てきます。
頂上での写真は別のカメラで撮ったので次回。
笠ヶ岳から雲海を見る
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/ec91fa559fa372833fa445f84eacc269
笠ヶ岳に至る道中
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b677baa0b2532e3ffb0017a1d5b22cff