イザベラバードのハワイ紀行は、日本紀行や中国奥地紀行、朝鮮紀行より前です。
ハワイ紀行は写真機を持っていっていないのか、この単行本では挿絵がデッサンだけです。
これ以後に写真撮影の技術を覚えたとなると、、、相当勉強されたのではないか。
東アジアの国々を周ったときは、大きな組み立カメラを扱っていた。
ハワイ紀行の時には写真が挿入されていないので、まだカメラを扱っていなかったのだろう。
イザベラバードの日本紀行上下、中国紀行上下、朝鮮紀行を読んで、お茶の水の本屋さんでハワイ紀行を見つけたときは、、、やったー見つけたと感激しました。
サンドイッチ諸島=ハワイ諸島
イザベラバードは1874年前後にオアフ島、ハワイ島、マウイ島など島巡りで数年滞在したようだ。
えらくハワイが気に入っていて、気候や住民に馴染んだようだ。
ハワイに比べると、湿気があって寒暖の差が大きく、住民が中途半端に近代化されていた、日本などは緊張したことだろう。
ハワイの原住民は馬乗りが上手かったと書いてある。
男も女もどこに行くのにも馬に乗って、しかも全力で走らしていたそうだ。
競争でもしているように馬を走らせる!
それが女性でも、そうなのだからびっくりした。
そういうイザベラバードも、馬に関してはそうとうな腕前だった。
崖の細道でも、急な下りでも、馬に乗って行った。
ハワイのような島で馬が使われていたのは、、、私には意外であった。
ハワイの人々は、インデアンのような上手な馬使いだそうです。
ハワイの人種はポリネシアンだが、もしかしてインディアンの文化でも入ってきていたのだろうか?
私はハワイは何度も行っているが、文明開化以前のハワイは、さぞかし美しかっただろうと想像できます。
なんたって、ハワイ島は4000mを超す雪山があるのだから。
灼熱の熱帯から凍えるような4000mまで様々な気候がハワイには詰まっている。
しかも、今も昔もキラウエア火山の噴火がある。
大島の御神火どころじゃないです!
真っ赤な溶岩がイザベラバードが訪れた時でも、海辺まで流れ出て、海水に落ちて蒸気が白くもうもうとしていたという。
イザベラバードの紀行文はどこの国も、悪く書かない。
良い所を見つけて淡々と書いてある。
ただ、日本、中国、朝鮮と比べると、ハワイは手放しで称賛している。
よっぽどハワイが気に入ったのでしょう。
もしかして、イザベラバードがアドベンチャー作家として名を成したのはハワイ紀行からか?
写真はないがイザベラバードのイラストが少し挿入されている。
火山のファラライの絵を見ると、、、今すぐにでも飛んで行って見たいなー。
ハワイに行ったのは、スキューバーをしに行ったのと、ホノルルマラソンを走りに行ったのと、年末のくじに当たって招待で行った3回だけです。オアフ島はぐるっと1周バイクで回りましたが、ハワイ島は招待のツアーだったので、なにがなんだかよく見れなかった。
だから、じっくりとハワイ諸島を見たことがない。
だいたいの地理はわかるがハワイ島は連れられて行っただけで、、、何も見ていないに等しい。
だから、行きたいなー。
1874年当時でも、中国人の増加が問題になっていた。
メイドさんなどが中国系の女性がやっていた。
日系の移民はまだ後のことのようです。
ハワイ紀行のこの単行本はページ数が多くて、しかも内容が記述が似たような箇所が多くて、読みづらい。似たような記述になるのは、当時のハワイは原始社会から一歩進んだぐらいで、ハワイ島もオアフ島も他の島も似たような生活だったし、ハワイのどこでも文化度の差がなく、記述が似てきたからじゃないか。日本紀行の当時でも、日本の東京と横浜と日光と会津、角館では全く違う生活様式があっただろう。だから紀行文の中の記述に違いがあって面白く読めた。ハワイ紀行は、ハワイのどこに行っても美しい、素晴らしい、の連続のようで、変化に乏しい。ハワイは昔から人が骨抜きになるくらい豊かで気候が良く住みやすい土地なのかもしれない。
私は完読に1ヵ月ぐらいかかりました。少し飽きが来るかも?
イザベラバードの日本紀行㊤
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e
イザベラバードの日本紀行㊦
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb
イザベラバードの中国奥地紀行㊤
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504
イザベラバードの中国奥地紀行㊦
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1
イザベラバードの朝鮮紀行
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f2f1b42636aa986b44cb7594e14d909
ホテルローヤル 桜木紫乃
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7336ab8978fa67681d133f096c2f2390
すばらしい新世界 バックスリー 1932年に発行された破壊的懐疑主義空想物語
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/24ecbe9335f0cce6345980ca1d2c1ad7
わたしを離さないで カズオ・イシグロ 代表作のひとつ 2017年ノーベル文学賞を受賞
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f171addb3dc788c75939e82d34be018
夜と霧 ヴィクトールEフランクル 第二次世界大戦時のアウシュビッツでの生活
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/88d701444d03e880344237c875562569
憑神 浅田次郎 貧乏神、疫病神、死神が次々にやってくる、ファンタジー小説
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9a8f3bea2f8fc5bcdd0be1bb111859ae
漂流教室 楳図かずお 極限状態に設定した世界での人の本性を描く
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b9d8b6217b3a0cce2bc26ad9c2417a8d
風の影 カルロス・ルイス・サフォン 舞台は第二次世界大戦直前のスペイン、フランコ政権時だった
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