つちのこカメラ24
VOIGTLANDER BESSA-L
私のフィルムカメラ最後の購入機でした。
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15mmワイドが手軽に使え、25mmも絶妙なレンズ。
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発売してすぐに購入しました。
実戦で使用した年数はわずか5年ぐらい。
仕事にワイド専用機として必ず持参。
一眼レフを見慣れた編集者が、これを取り出して撮影していると、けげんな顔をしました。
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それから、すぐにデジカメの時代になり、フィルムカメラ最後の花として活躍。
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コンパクト、軽量なのが最大の特徴。
レンジファインダー機には距離計がいらないのがShimoの持論。
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ファインダーがないと、素晴らしいデザインがなお更強調される。
ライカファンには範疇じゃないカメラでしょう。
ボディーはプラスチックだし、ライカみたいに重々しくない。小型軽量の軽快なカメラ。
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これは兵器です。
必要以上のものはそぎ落としているのです。
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レンズは現代的な最高級をつけて、日本のコシナがシンプル(実用機)に造った。
これぞ日本製と自慢できる一品。
![8 8](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/0a/948b83b173fb85230d9fea28e7954987.jpg)
この薄いボディー。
ベッサ-Lには元々ファインダーがついていません。
レンズに付属してくる外付けファインダーで画面を切り取るのです。
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むろん距離計などは元から付いていない。
じつに簡単なつくり。
21mmに距離計付きは必要ない。
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15mmレンズとファインダーが付いていますが、ボディーが小型軽量なので、コンパクトカメラ並みの扱いでした。
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何もない清さでしょ。
カメラに必要なのは、良いレンズと正確なシャッター、絞り、ガタのないマウント、ファインダー、あればベンリな露出計、、、だけ。
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カメラ操作は、、、シンプル・イズ・ベスト。
露出はシャッター速度を決めたら、絞りリングをまわし、後部にある3点式LEDメーターであわせます。
![10 10](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9e/01c1828b0d3f394de8e67b7f31ea2d17.jpg)
フィルム面に当たる光を測定しているので、スルーザレンズですね。
実際はシャッターを18%グレーに塗装して、それを計っています。
アイデアものです!
![15 15](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/cf/fbbd17d152a79f828fca509f63b243c1.jpg)
正確には17%グレーに塗られたシャッター幕の明るさで計っています。
このカメラも太陽にはカメラを向けちゃ危ないのです。
レンジファインダーカメラはミラーがないので、太陽にレンズを向けたら、虫メガネで新聞を焦がすようなもの。
シャッターはアルミかプラスチックか確かめていませんが。
いくら金属シャッターでも、良いわけはありませんからねー。
ライカマウントのスクリューがいい。
古いレンズだって使えますから。
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小さなフードを外すと、なお更かっこよくなる。
チョッパー(切り取る)です。
私は広角専用機として、このベッサを使っていました。
50mmや75mmぐらいだったら、一眼レフが使いやすいのは当たりまえでしょ。
![12 12](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b7/2ba906e19628609f65e067ecb444a660.jpg)
15mmの被写界深度を見ると11に絞ると1mから無限までピントがくる。
絞り込まなくても、どこでもパンフォーカスです。
![18b 18b](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3d/9f2d26aa6fee63071d2f5bcd7421b7e4.jpg)
このカメラが成功したのは、実はこのファインダーがあったからだと思います。
ひと言で、カッコいい。
しかもレンズに付属しているから安い。
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このファインダーと、軽量なボディー。
ちゃちなカメラだと言う人がいるが、なんのなんの、このチープさがいいのです。
粋って物がわからんやつには、さわってほしくないカメラです。
チープなのは値段だけで、写りは最高です。
金属ボディーをありがたがったり、、持った時の重さを自慢したい人、カメラをながめてレンズを磨くのが趣味のような方、プラチナプリントがどうのこうのという方は、どこかへいてまえーーー!!!
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ファインダーの見えは良い。
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フィルム入れはごく普通。入れやすいです。
裏ブタはプラスチックでしょう。
金属とプラスチックをうまく使って、軽量化とコストダウンを両立。
何が何でも金属カメラが好きな人には『ごめんなさい、さよなら』です。
下にある3つのLEDで露出はあわせます。
真ん中が青、左右が赤く光ります。
フィルム感度を合わせたらシャッタースピード、絞りを調節して露出を決めます。
三角形の赤マークから真ん中の青丸が光ればOK。
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2000分の1まであります。
シャッターは丸くてお団子のよう。
お団子シャッターとでもいいましょうか、、、。
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セルフタイマーはオーソドックスな形です。
使うことはないだろーーーな。
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裏蓋はプラスチックのようで補強があります。
Shimoは、このカメラのこんな所が好きです。
ベストな素材を使う!
カメラの形式は現代の主流じゃないけど、きちっと最新の技術とアイデアで製造されています。
![25 25](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/76/f64a77cff963f991fd92d0fa68d3889e.jpg)
レンズ後端はフィルム面の近くにある。
かなり後ろへ出っ張っています。
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25mmはSNAPSHOTーSKOPAR。
f4~f22
f16に絞ると0.7mから無限までピントがきます。
だから距離計は必要なし。
これだけ後ろへレンズが出っ張っているとフィルムとの距離は、、、えらく近い。
フィルムの浮きがあるとタイヘンだろー。
![29_2 29_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/98/efbd61f970fb6a1d4156a4e5f83e00eb.jpg)
この手のカメラとしてコシナが売れたのは、性能もさることながら、デザインが良かったからです。
ぐぐっとマニアの心をワシずかみ。
![31 31](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/14/f0d14e719854979785aff955a8026987.jpg)
右下のポッチはピントレバー。
こんな所がいいのだー。
![28 28](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/45/47a9aaabe861b6888f1cf522b922d67e.jpg)
15mmSUPER-WIDE-HELIAR。
f4,5~f22
f16に絞ると0,3mから無限までピントがきます。
小さな固定フード付きです。
![27 27](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/8b/7d1720a3f523b6d1a85013d3c19dd049.jpg)
小さなレンズです。
一眼レフの巨大なレンズを見慣れていると、無性に嬉しくなります。
大きいのがリッパだと言うのは、、、どこぞの価値観でしょう。
![26 26](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/85/ea9abe70b7a8f300164c9bf09efaf944.jpg)
レンズの後端は、わずかに凹んでいるので、平らな面だったらキャップをつけなくても置けます。
![32 32](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/05/780d77fc51fe838ef0692eeed44ae67d.jpg)
15mmと25mm。
15mmのファインダーは前が重くてお辞儀をします。
プラスチックを多用して、必要なところのみ金属製。だからシャッター音は軽く頼りないぐらい「カシャーン」。
ライカのような重々しさは皆無で、軽さがコンパクトさがフォクトレンダー・ベッサ-Lの特徴。
レンズは最新の設計だし素晴らしい。なにか変わった味を求めるのは筋違い。ある意味でライカより正統派のカメラです!!!
デジの時代になってからも、使いたいフィルム・カメラなどは、私には無いけど、これは後ろ髪をひかれます。
この後、このメーカーがツアイス・イコンなどをOEMで生産し始めたのは、面白い流れです。このメーカーのチャレンジをツアイスが評価したものでしょう。
フォクトレンダーを造っているメーカーというよりも、、、今となっては、むしろツアイス・イコンの製造を任されているメーカーです。
![1 1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/57/3e1df117c87515bbae816c0002973590.jpg)
絵になるカメラです。
![100520v3 100520v3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/1c/5e76662fb5ec0b20a0e18de738c73fb4.jpg)
ファインダーとレンズが2段重ねになって収納。
![100520v2 100520v2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/b8/acf488ca1c4dd68a6ca602bc4b4abe03.jpg)
ケースがカッコいいからレンズが欲しくなるぐらい、逆転の物欲をかき立てる、、、。 ![100520v 100520v](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/53/7a3e4d2212053e3f3ad589960a9051b1.jpg)
これでデジカメになったら面白そうなのだが!
アサヒペンタックス67
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20100421
フォクトレンダー ブリアント66
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080828
ハッセルブラッド500C
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20071002
ローライフレックス 3.5F220
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20081024
マミヤC330
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/485b4f02903e33fd9c3becb59788c993
Nikon D700
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/e54308fb8d569a17163741ceba84613d
Nikon D40x
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/06b238a05f744cbd25aea3b867258822
Nikon F4 MD
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20140113
Nikon D100
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20130428
Nikon F MD ①
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080224
Nikon F MD ②
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/e075ae9470001545da4035f2bb0d1453
Nikon F3p MDの記事は(F3本来の姿です)
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080919
Nikon FM ポラボディーの記事は
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070804
Nikon FE2 の記事は
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080510
Nikkorex Fの記事は(50年前の機種)
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20090530
Nikkorex 35の記事は(レンズシャッタの一眼レフ)
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20060223
ニッコール24mm、28mm、トキナー28mmテスト
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20091210
ニッコール50mm、マクロ55mm、マクロ60mmテスト
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20110710
ペンS f3.5の記事②
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20101105
ペンEE3の記事
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/e8c4a4fefbdbde5fe99678f113811adc
ペンDの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070601
リコーオートハーフの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070203
ツチノコカメラのペンで撮った写真
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/a6a3017724ad891d03e5e9b9d0b8a640?utm_source=admin_page&utm_medium=realtime&utm_campaign=realtime
ペンSで撮影した白黒写真
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20101206
キャノン・ダイアル35の記事
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070125