玄関の下駄箱がコレクションになっているので、毎日ご対面しています。その中の2機種を紹介します。
左はマニアだったら知らない人はいないぐらいのミノックス35GTE。レンズが昔の蛇腹カメラのように引っ込みます。10数年ほど前に姫へのプレゼントしたものです。ピカピカですが、何故かつちのこカメラーズに。
右はミノックスをまねたリコーFF1、フィルムカメラでは、コニカ・ビックミニなどがでてくるまで小ささではトップクラスでした。軽量で小さくて良く写るカメラと言うことで、25年前に母にプレゼントしたものです。
全体はリコーのほうが一回り大きい感じ。実際はミノックスが出っ張りや、突起物を極力減らしてつるっとしたデザインにしているが、それほどの差はありません。
ミノックスのレンズカバーが長いのでカメラを上下反対に構えて、カバーをレンズフード代わりに使う裏技がありました。
外観の造り、内部の作りはミノックスは、当時買値で3万5千円したので、さすがにキレイです。
ホールディングは普通にボデーにラバーを張ったリコーのほうが良かった。ミノックスは小さいし、突起が無く、つるっとしているので困った。
ドイツのメーカーなんで、デザインは独特のものがあります。
ただ、電子シャッターのボルトが高いのが、電気系の技術の無さを感じるところかな。
リコーは、けれんみの無いデザインで、テクスチャーは当時の当たり前の造りです。デザインより、普通の使いよさや安さが優先しています。いい意味でも悪い意味でも日本的なカメラです。愛でるというマニアックな人には圧倒的にミノックスでした。というか、リコーは始めっから、そのターゲットの範ちゅうのカメラじゃない。
さて
写りはどうだったか、、。
3万5千円して、カメラ雑誌ではベタ褒めのミノックス、マニアックなことでは最右翼だったようですが、、。
リコーは母が旅行にもって行き間違えないで写ってくれりゃいいと、割り切ったカメラでしたが、、。
写りはどうだったか、、カメラ雑誌やマニアの人たちを、、疑ってしまう結果でした。ミノックスは購入して2度使って、そのまま箱の中に戻って15年、コレクターアイテムとして新居に移ってから飾ってあるけど、長ーく長ーく箱の中にしまわれていました。シャッターや絞りがレンズの後ろにある構造なのか、レンズの設計なのか、ボケが醜い汚くスナップにも使えません。今ちまたでロシア製のカメラ、ロモに似た描写だと思いますが、、。
私はあまりボケ味など気にしないのですが、それでもコレは限度を超えていた。人気があっても外国製品には、思わぬ落とし穴があったりするものですね。
リコーのほうは長ーく使っていて、役目はずいぶん以前に終わっていましたが、今でも電池を入れればソコソコ写ります。それとリコーのサービスに感激したことがあった。具合が悪くサービスセンターへ持っていき、治ったので受け取り支払いの段階で「当社製品を長くお使いになってありがとうございます、無料で修理させていただきました」と、、、!
ギミックのようだったミノックス、例えればカローラのように地味に長く使えたリコー、以上は私の使った感想でした。
とはいえドイツ製のローライの2眼レフはすばらしいメカと写りでしたし、リンホフは精密機械そのもののよう。でもプロも使っているハッセルはその評判に反して?ですね、これも私の一方的な感想ですけど、、、ね。
2008年07月16日 ミノックス35GTL
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080716
2008年07月03日 RICHO FF1
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080703