両親の手記が発表されて、やはりそうであったかと思いがあります。
基本的に両親の言っていることは、息子勇貴が取調室で言っていることと同じ。つまり家族内で長男を含む4人と1人の娘が家族内で対決していたということ。
このようなケースは、他の家庭でも聞くことがあります。往々にして長男は表に出てこなく、ナゼなら両親に愛され期待され、いい子に(両親にとって)なりやすいからです。反面、次男か次女のどちらかは自立心が強くなったりします。
殺された娘さんを「自分から非を認め謝るということのできない」とまで、今、現在両親が手記で言っていることは、いかに、この両親が娘さんを憎んでいたかということ。つまり、両親?の代わりに息子勇貴が凶行におよんだんですね。反対側からみれば「自分から非を認め謝るということのできない」とは、この両親のことでしょう。
夫婦で歯科医師で開業医となれば、誰も意見する人などいない(できないでしょう)ですからね。
世、人の心が荒れているのは、家庭が不毛で荒れているからだと思います。この親達とほぼ同世代の私には、残念でありません。
以下は引用です
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両親の手記全文は次の通り。(毎日新聞から)
この度は息子勇貴の事件によって、世間の皆様に対し、大変なご心配をおかけしお騒がせ致しましたことを、紙面をお借りして心よりお詫(わ)び申し上げます。
私ども家族にとりましては、事件を知ったこの正月3日から今日まで、正直申し上げ、どのくらいの日時が経(た)ったものか、正確には考えられない精神状態でございます。
娘亜澄の死亡と二男の凶行とがどうしても結びつかないということが、私ども家族の苦しみ悩むところでございます。家族でさえこの情況でありますから、世間の皆様にはご理解できないことは尚更(なおさら)のことと存じます。
事件から約20日が経ち、警察のお調べが進むにつれて、事実については少しずつ解明されてきていますが、何故息子があれほどまでの凶行をしてしまったのかという点につきましては、未(いま)だに理解できないのです。
しかし、時間の経過にともない、お陰様で少し落ち着いて考えることができるようになりましたので、現在の心境を少ししたためさせていただきます。
そこでまず、亜澄と勇貴の関係についてですが、「3年間も口をきかなかったような冷たい関係」と報道されていますが、それは若干事実と違います。亜澄が在籍していた短大の入学についても、勇貴が懸命にパソコンで探し当て、やっと入学期限に間に合ったという経緯からも、兄妹の関係は決して険悪というものではありませんでした。
しかし、亜澄の他を顧みない自由奔放な性格と言動は、家族から理解されていなかったのは事実です。こうした亜澄の生活態度を見ているうちに、亜澄と一歳しか違わない勇貴は、妹が両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないかと思います。
また勇貴の性格ですが、優しく、家族に対し暴力を振るったりするようなことは一度もありませんでした。しかし、残念なことに、妹の亜澄は大変気が強く、絶対と言っていいくらい自分から非を認め謝るということのできない子供でした。
とはいえ、二人とも私たちにとっては掛け替えのない子供たちです。今となっては、何故あの時、亜澄が「ご免なさい」と兄に謝ってくれなかったのか、もし、謝ってさえいてくれれば、兄も我に返り、このような凶行に至らずに済んだのではないか……、と今更ながらせん無い繰り言を繰り返す日々でございます。
今後私ども夫婦は、生涯にわたり亜澄の霊を弔うとともに、勇貴が一日も早く更生できるように支え続けたいと考えております。
どうか皆様、私たちがもう少し心の余裕が持てるまでお時間をいただきたく、伏してお願い申し上げ、本手記をお届けさせて頂いた次第です。
平成19年1月24日
武藤衛
武藤洋子
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コチラは、殺された亜澄さんの友人が代弁したもの。死んだ人には口がないからね。(毎日新聞から)
東京・渋谷の歯科医宅で起きた兄妹同士の殺害事件で、予備校生、武藤勇貴容疑者(21)は、被害者で短大生の妹、亜澄さん(20)について、「家族に迷惑をかけ、ヒステリックで恩知らずだ」と供述している。しかし、殺害された本人は何の反論もできない。果たして、彼女の家族を思う気持ちはどうだったのか。友人男性が「代わりに話したい」と取材に応じた。【佐藤賢二郎】
この友人は、彼女の相談相手だった芸能プロダクション関係者。彼女は週刊誌やワイドショーで取り上げられた身勝手な存在ではなく、家族に認められようと懸命に努力する女性だったという。
「いつ死んでも構わない」。それが出会った05年秋ごろの口癖だった。家族との不仲が原因で家出し、交際していた別の男性の生活を世話しながら同居した。その後、自宅に連れ戻されるが、目標を見つけられず、自暴自棄になった。「無気力で暗い」。それが初対面の印象。友人は事件後、テレビに映し出された勇貴容疑者の映像を見て驚いた。出会ったころの彼女とそっくりだったからだ。
友人は、彼女に目標を与えるために芸能事務所を紹介した。劇団に入ってその魅力を知り、別人のように明るくなった。昨年12月、初めて舞台を経験し、「やりたいことがあるっていいよ」と喜んでいた。
とにかく家族に認められたいという一心で頑張っていた。けいこが遅くなっても必ず午前0時までには帰っていた。両親が自慢で「お母さんのオムライスが一番好き」と話し、父親から贈られた外国製高級バックをうれしそうに見せる普通の短大生だった。
勇貴容疑者は、家族で彼女と最も容姿が似ていた。疎外感を持っていた彼女にとって、「似ている兄」は自分が家族の一員であることを証明する存在だった。短大に入って兄を追い越したことも気にしていた。
また事件直前、現在交際中の男性が、「嫌いなんだから(家族のことなんて)どうでもいいだろう」と話すと、「大好きだからつらいんじゃん」と泣きながら答えたといういう。
勇貴容疑者は、殺害の直接的なきっかけを、「(亜澄さんに)私には夢がある。歯科医師になるのは人のまねだと言われた」と供述している。その言葉が、彼女の夢を支えてきた友人には重い。「彼女のためになると思ってやってきた。無気力なままだったら事件は起きなかったのか。彼女だってまだ何もやっていないのに」。沈痛な表情でつぶやいた。
◇ドメスティック・バイオレンス否定 父親
亜澄さんが家庭内でドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けていたとの一部報道があるが、父親の衛さん(62)は関係者に「教育の一環としてたたいたことはあるが、大けがをするような暴力をふるったことはない」と話し、それも「中1の時が最後だった」と困惑している様子だという。
また、亜澄さんが高1のとき、勇貴容疑者に絡みすぎ大げんかになった。勇貴容疑者が殴ろうとしたらドアに当たり拳をけがして病院に。亜澄さんもドアが顔面に当たり、「眼がかすむ」と訴え、眼科に行ったことはある。しかし、「両親が止めなければいけないような暴力は見ていない」。 亜澄さんはブログで兄妹で差別的に扱われていたと不満を漏らしていたが、両親にとっては「兄妹は平等に扱っていた」という。
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この兄妹バラバラ殺人に比べると、富ヶ谷の夫バラバラ殺人のほうがわかりやすいです。やられたらやり返す、それが妻の決意だったのでしょう。
下手人の妻のアレコレが暴かれていますが、同じくらいのことが夫のほうにもあったと思われますね。死人に口なしですが、外資系会社の同僚達が一致団結して、妻の犯行を暴きましたが、、、。外資系で優秀な社員たちなのだろうが、大いに気になりました。
私には夫が務めていた会社の体質か、同僚達にも大いに問題があるのではとさえ考えます。夜の4時までこの夫を飲みに連れまわして、その夫は家庭では暴力をふるっていた、、。M&Aを手がけて高飛車な物の考え方、弱肉強食を地でいっている仕事内容、弱者になった者のことなど考えようとしない仕事、生活だったんじゃないかしら。
夫の同僚達は、妻の犯行を暴いて仇をうったようなことになっているけど、そもそもの原因を作ったのも、、、あんたたちじゃないか?
今回のバラバラ事件2つは社会で成功したと思われている者たちの実態が浮かび上がった気がします。
妻殺人事件は夫と同じ大学の出として、イヤーな気持になった、、。
神は罪なものをお造りになった。