つちのこカメラ15
OLYMPUS35ED
この時代のヒットカメラにオリンパス・トリップ35と言うのがあった。それには連動距離計が省かれていて、シンプルな作りでした。いわばハーフサイズカメラ、ペンの35mm版といったところ。
そのトリップ35に距離計を内蔵したのが35EDと私は解釈していた。この上級機種に35SPや35DCがあった。
この35EDはそれらの廉価版で、トリップ35と同じレンズを使って距離計を内臓したと思われます。これの上位機種にあたる35DCなどには明るいレンズ、F1,7などが搭載されていて、当時の一眼レフ並みのシャープさがあった。レンズシャーターのコンパクトカメラだと言っても、日本製のこの手のカメラには6枚構成の贅沢な作りのレンズを付けていた。ライカに比べればボディーの造りは華奢でも、ことレンズの良さでは、どのカメラもライカに全く遜色はなかった。
トリップ35は安くて良くできたカメラだったけど、素人には目測でピント合せは難しかった。トリップ35はターゲットじゃなかったプロや、ハイアマチュアには、サブカメラとしてよかった。
当時は35mmカメラがドンドン大きくなってきて、その反省でこのような軽量コンパクトな35mmカメラが出てきました。
電池室と巻戻しボタン。
フィルム巻戻しクランクが上に上がらないので、代わりにボディー下の切れ込みを多くしている。フィルム交換はしやすくなるだろうが、遮光が心配ですね。
オリンパスのことだから問題ないだろう。
マニュアルカメラではなく、ピントだけ合わせれば写る。
この時代の常でストロボが一般的になってきたので、ストロボと連動を考えている。
ストロボのガイドナンバーをあわせれば、ピント合わせに連動して絞りが変化します。
シリーズ方式のストロボ制御が出てくると、この機構は不要になった。技術の進歩にあっという間に不必要になった機構です。
ジャーニーコニカや他の同じようなクラスの大衆カメラは38mmf2,8というスペックが共通だった。
もしかしてレンズはどこかがOEMで造っていたのかと思えるほどです。
このオリンパスED描写も女性的な感じでした。
巻戻しクランクは節度のないぐらいフリクションもない。クルクル回ってしまう。キャのネットQL1,7に比べると安い感はいなめない。
ボディーの金属は薄く、ジャーニコニカもそうだけど、頼りないぐらいな触感です。シャッター音、フィルムレバーも軽い。
古いカメラですが、ボディーの梨地以外は新品同様です。
レンズにもカビはない。
裏蓋を開けるとレンズボックスは35mmフィルムサイズ、ぎりぎりですね。
反射防止のひだひだをいっぱい刻んでいます。
35EDは中古で購入したが、使う機会がなかった。
けっこうキレイな状態です。
レンズの出っ張りが少なく、持ち運び時はフードは反対にかぶせておけるので便利。
ピントリング幅が小さいから操作性は良くない。
オリンパス35EDは安いカメラですが 、外観はなかなか端正でかっこよい。フィルムを使わなくなったので、もう出番はないけど、カメラらしいフォルムと造りがすてきです。
オリンパス・トリップ35
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20111208
40年以上前に、ハーフサイズのペンSで撮った写真を見てください!
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20101206
ペンEE3の記事
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/e8c4a4fefbdbde5fe99678f113811adc
ペンDの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070601
ペンS f3.5の記事②
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20101105
オリンパス・トリップ35
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20111208