プロ用照明器具をバラしました。
ストロボのツインヘッド・アダプターをバラしました。
フィルムからデジタルに変わり、撮影に大光量が必要なくなったのです。
8×10など大判フィルムカメラを使っていた時は何が何でも大光量が必要だった。
日本ではいいところ5千Wのストロボまでだったが、撮影の最先端だったNYでは1万Wのストロボを普通に使っていた。カメラアクセサリーのストロボとは、比べるのが無理というくらい違った。
デジタル化は35mm一眼レフやバカチョン・カメラをなくしたのと同時に、大判フィルムカメラも消し去りました。
さらに今ではスマホがコンパクト・デジタル・カメラの存在も脅かしています。
フィルムがなくなり時代がデジタル撮影になって、ライトもそれにつれて変化してきました。
ストロボの光量がいらなくなったのです。
フィルムの時はISOを変えると(現像で増感すると)、画質が激変して我慢を強いられましたが、今のデジカメはISO感度を3000ぐらいにあげても、色や画質がさほど落ちない。
光量が少なかったら、カメラの方でささっとISO感度を上げるようになった。
ライトの数はあった方がいいけど、光量が必要なくなったのです。
このボックスのサイズは縦1.4m、横1mあり、3200Wのストロボを2台連結して6400wまで使えるように改造しました。
とにかく大光量が欲しかった!
大光量があれば、七難隠して何とやらで、光量があれば絞り込みできるので、全てのクオリティーがアップしました。
余裕があるとチャージも早くなり、ストロボで連続撮影ができるようになります。
普通、連射は定常光という太陽や電灯、蛍光灯などの下でしか撮れません。ストロボのチャージが間に合わない
からです。ところが、パワーに余裕があると、パワーを落として使った時に、チャージスピードが速くなります。それで、ノンチャージ(時間)で撮れたりするのです。
大型ストロボのヘッドが2個しっかりと連結されている。
メーカーが作った市販3灯用のアダプターは、私には華奢すぎて使う気にもならなかった。
ユーザーと作る人は違いますから。
こちらはシングルヘッドアダプターで、ストロボヘッドに余分な負荷がかからないように造ったもの。
ストロボヘッドにボックスライトを直接つけるのではなく、アダプターをかいして取り付けるので、ボックスが重くてもヘッドに負荷がかかりません。
これは、今後も使っていきます。
バラしたツインヘッド・アダプターは、、、。
ばらばらにして金属リサイクルに出します。
2個のアダプターを軽く連結して、しっかり保持できる器具をアルミで造りました。
金属を切った貼ったが得意な友人がいて良かった。
プロの頭で、考え考え造ってくれました。
https://www.cub110brd.com
プロ用の市販の機材は痒いところに手が入っていないことがあります。
プロ用じゃなくても市販が最高というわけじゃない。
35mmカメラやレンズだってメーカーに持ち込み改造してもらっていた。
プロ用機材は数が出ないし、製作者に思い入れがないと中途半端なものしかできません。
スタジオ機材のほとんどに手を加えて使っています。
いわばチューニングということでしょう。
車のチューニングと一緒です。
仕事をしていた時に、メーカーの広報車というのに乗ると、デーラーで売っている車と調子が大違いなことは、よく感じたことです。
要するに、広報車は回転がスムーズでよく回るエンジンだった。
なんだこれは、、、というくらい違う。
バランス組や各部の組み付けが丁寧だったからでしょう。
削れるところを、どんどん削って軽量化したら、こんな形になった。
アルミ溶接は結構難しらしい。
使っていたボルト類は処分します。
シングルヘッド・アダプターは簡略化を進めたら、なかなかスマートでシンプルな形になりました。
じゃーん
左右非対称の半月形です。
これをグリップするのはRDSのダボです。
実際の使用例が、、、。
半月アルミとアダプターとダボを組み合わせました。
アナログな世界です。
デジタルの世界や電子の世界は見えないので、、、苦手です。
スパナとヤスリの世界にいまだ生きている原始人かな???
それでも、会社が30年にもなろうとしているのは、時代の変化に食らいついているからだろう。会社の業績は一本調子でアップしています。自家製アナログの器具を処分しているのも良いことなのかもしれない。