アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

床に吸い付くように…立つ…♪

2011-06-11 17:58:30 | Weblog
今日は午前中は雨だったが、タイミングよく出かける前にあがってくれた。
エリがお休みだったため、リナと並んでバー・レッスン
最近のマン・トゥー・マンのときのバー・レッスンのアンシェヌマンは、リナのレヴェルに合わせてというよりも、どちらかというと私が私の身体のために何をしたいか、によってアンシェヌマンを決めるという傾向になっている
それでも彼女は十分ついてこられるようになったのよね。
グラン・プリエの最後の5番ポジシオン・ルルヴェのバランスもピクリともせずに真っ直ぐキレイに立っている。
「うん、バランスいいねぇ」
「んふっ、今日はなんか上に伸びてく感じがする。足もゆらゆらしないし…
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールの最後でも実にキレイな1番ポジシオンでバランスがとれている
「いいねぇ、気持ちいいでしょ。このまましばらく立っててみようか…
「へへへ…、それは、まぁ…」
「今日はね内腿のコントロールがちゃんと出来てるからね、だから足に負担がかかってないのよ。それでしっかり上に引きあがってるからバランスがいいの」
「グラグラしたくないから下を見ないように、ずっと上の方ばっかり見てた」
「うん、いいのよそれで。ねぇ、今日はホントにいつもより力を入れなくても気持ちよく立っていられるでしょ。バランスをとらなくちゃって頑張らなくても停まっていられるでしょ」
「うん
「そういうのを“床に吸い付くように立つ”っていうんだよ」
そう、“床に吸い付くように立つ”
そのコントロールが身についてしまえば、肩に無意味な力も入らなくなるし、お腹でトルソーをしっかり支えていさえすれば身体をリラックスさせて動けるようになるから、動きそのものが大らかにもなりキレもよくなる。疲れにくくもなるしね。
そして何よりもポワントで踊るときに足にかかる負担が軽くなる。
「前にさ、むかし先生がルルヴェでバランスをとってたとき、“このまま引上げ続けたら、浮くなぁ”って感じたって話をしたことあったでしょ。その“浮くなぁ”って感覚が“体重を消す”ってことなの」
一瞬、そうか わかった って感じにリナの表情が輝いた。
そのあとはアンシェヌマンの最後のルルヴェを全部、音楽が終わってからももう一度練習して自分のバランスをチェック。
これなら“浮くかもぉ~”って感覚を掴むのもそう先のことではないかも
さて、バーに脚をのっけてのストレッチでは後半に自分の足を持ってニュィ~ンと引き伸ばして高~く上げた後にスプリッツ。
手で持った脚がどんなラインを動いて伸びていけばいいか、どのタイミングで軸脚の膝を伸ばせばいいか、など実際に脚を上げて見せながら説明したら、
「うぅ~ん…そこまでは…
いやいや、音楽に合わせて最後までやろうよ。
で、右側。スプリッツが床についた途端に
「いちっ…
と立ち上がる。こらこら、音楽の最後までちゃんと使ってストレッチしなさいってば…。
そして左側。相変わらず左側の方が柔らかいからスプリッツでもしばらくはじっとしている。
ほら、パンシェとカンブレは…?
「いや…そこまでは、いい…」
そして、
「なぁんか、カラダの構造が違う気がするんだよねぇ~」
さらに
「わぁかったぁ~。ストレッチが一番キライだぁ
にゃにぃ~っ
本人によれば、センター・レッスンのアンシェヌマンでバンバン動いてるのが好きらしい。
そういえば、最近とくにアレグロやグラン・アレグロの動きがいいもんなぁ、そうかぁ…。
それならば、バンバン動けるようなアンシェヌマンを組んであげましょう
「クロワゼでシソンヌ・フェルメ→シソンヌ・ドゥ・コテでアン・ファス→シソンヌ・フェルメ・アン・ナヴァン→で、デヴロペ・ア・ラ・スゴンド・ソテ・シャンジュマン。いい?」
「はぁぁ~ ナニ もいっかい…
だからね、と動いて見せながら説明。
アームスの使い方とか、方向の切り変えのタイミングとか、デヴロペ・ア・ラ・スゴンド・ソテのタイミングとかをね。
「う゛~~ん」
2セット繰り返しては手直し。
また2セット繰り返しては手直し。
うん、よく頑張ったね。
来週もう一度練習しよう。方向転換のタイミングなんかをイメージ作りしておいでね、と宿題にして、〆はグラン・フェッテ
ちゃんと12回回れるようになって、首を回すタイミングもかなり良くなった。あとはアームスのコントロールだね。
ふたりとも汗びっしょりで、レオタードとタイツがするんと脱げないね、と着替えながら笑った。
楽しいレッスンだったな
コメント
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