昨日は大人のバレエクラスのレッスンでした
長く通ってくれているメンバーもいるし、やっと3か月目に入ったニュー・フェイスもいる。折々にメンバーの入れ替わりなどもあったりしながら、もう10年続いているクラス。毎週木曜日のこのクラス、好きだな
みんなで軽~いストレッチをしてからバー・レッスン。
グラン・プリエ、バットマン・タンジュと進めていくのはどのクラスでも同じ。
1番ポジシオンのバットマン・タンジュが終わって、5番ポジシオンのバットマン・タンジュ。
まずは順番の説明と見本を…。
「ドゥヴァンに3回タンジュをしたら、いつもはア・ラ・スゴンド1回で後ろの5番、そしてデリエールを3回して…って順番だけど、今日はちょっと頑張りましょう。ドゥヴァンに3回タンジュをしたら、ア・ラ・スゴンド→前の5番→ア・ラ・スゴンド→後ろの5番→、そして後ろから………」
カウントの説明もしながら、前→後ろ→横→横→、と一通りの見本を見せる。
はい、どうぞ、と音楽を流すと…………
あ゛、あ゛ら゛……、そこぉ…… にゃんでソコで間違えちゃうわけぇ……
え゛…っ、え゛ぇ~…、結局みんなプチ・パニックぅ……
1人がちょいと間違えて“アワワ…”と慌てると、連鎖反応的に次々に間違える。なんとか立て直そうと隣の人を見るんだけど、その隣の人も間違えて焦ってるから、その分まで合わせて焦りは倍加し…、次の瞬間、前や横や後ろやいろんなところにみんなの脚がそれぞれ勝手に伸びている…、というパニック状態が現出する…
そうなったらもう立て直しは効かないらしい…。
「わ…わかりまひた…、先週と同じで結構です…。ドゥヴァン3回→ア・ラ・スゴンド1回→デリエール3回→ア・ラ・スゴンド1回→ア・ラ・スゴンドから………」
はい、どうぞ、と改めて音楽を流す。
… … … … … … … …
おぉ、御無事で何より…
バットマン・デガージェ、ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール、…、…、とレッスンは進行し、ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール。
まずはカウントを指定しながら見本を見せる。
はい、どうぞ、と音楽を流す
………う゛~~ん゛…
「あのね、カウントを間違えてるんだよ…。違ってるのわかる……?」
「…わかりますぇん…」
…、そうかぁ…
で、グラン・バットマンをしてバー・レッスンは無事に、でもないけど、なんとか終了。
センター・レッスン。
バットマン・タンジュの練習、トンベの練習、パ・ドゥ・ブーレから4番ポジシオンでのプレパラシオンの練習。
トンベの練習でも4番プレパラシオンの練習でも
「前に踏み出す脚の上にしっかり重心が載るまで、後ろ側の脚はカカトを床におろしちゃいけません」
と、私自身の身体能力が許す限りのゆっくりしたテンポで、動きを分解して、やって見せながら説明をする。
「体重は前側の脚の上にだけ載るのよ。後ろの脚は床に触ってるだけよ」
はい、みなさん、やってみましょう
「ほれ、後ろのカカトが先に落ちた……、こらこら、後ろの脚のうえに全部体重が載ってる……」
と一人ずつの動きを見て注意していると、はじめのうちは
「あら、そうですかぁ…」
と暢気な、“それ誰のこと?”と言いたげな顔をしているが、やがて
右脚ってのはどっち側の脚で、左手ってのはどっち側の手なのか、前ってのはどこで後ろってのがどこか、分からなくなるらしい…。
みんなが必ず一度は通る道なのねん
そして最後。
アティチュード・ドゥヴァン・ソテ
ま、分かりやすくいうと、“スキップ”を美しく大らかに華やかにしたような動きです。
はい、みなさん、順番にどうぞ、と音楽を流す。
… … … … … … … …
う゛~~ん…。
「あのさぁ…、みんなの辞書には“浮く”とか“浮かぶ”とかって言葉はないのぉ…」
「いやぁ~っはっはっはっはっ……」
はい、軽やかに、上に、上に…
… … … … … … … …
ん゛~~。
「なぁんか、みんなの辞書には“落ちる”“沈む”“墜落”“失墜”ってそんな言葉ばっかりなのかな…」
「へっへっへへへ…」
「…“浮く”…って、…空中にいなきゃいけない…ってことですよね…」
とサヨさん。
そうです、その通りです
バレリーナに体重はなく、重力とも親しくはないのです…
こうやってレッスンを続けているうちに、みんなの辞書からは“落ちる”“沈む”“墜落”“失墜”という文字が消えて、“浮く”“浮かぶ”“浮揚”という文字が増えていくのよね。
いつかそこに“飛翔”という文字が入るといいね
長く通ってくれているメンバーもいるし、やっと3か月目に入ったニュー・フェイスもいる。折々にメンバーの入れ替わりなどもあったりしながら、もう10年続いているクラス。毎週木曜日のこのクラス、好きだな
みんなで軽~いストレッチをしてからバー・レッスン。
グラン・プリエ、バットマン・タンジュと進めていくのはどのクラスでも同じ。
1番ポジシオンのバットマン・タンジュが終わって、5番ポジシオンのバットマン・タンジュ。
まずは順番の説明と見本を…。
「ドゥヴァンに3回タンジュをしたら、いつもはア・ラ・スゴンド1回で後ろの5番、そしてデリエールを3回して…って順番だけど、今日はちょっと頑張りましょう。ドゥヴァンに3回タンジュをしたら、ア・ラ・スゴンド→前の5番→ア・ラ・スゴンド→後ろの5番→、そして後ろから………」
カウントの説明もしながら、前→後ろ→横→横→、と一通りの見本を見せる。
はい、どうぞ、と音楽を流すと…………
あ゛、あ゛ら゛……、そこぉ…… にゃんでソコで間違えちゃうわけぇ……
え゛…っ、え゛ぇ~…、結局みんなプチ・パニックぅ……
1人がちょいと間違えて“アワワ…”と慌てると、連鎖反応的に次々に間違える。なんとか立て直そうと隣の人を見るんだけど、その隣の人も間違えて焦ってるから、その分まで合わせて焦りは倍加し…、次の瞬間、前や横や後ろやいろんなところにみんなの脚がそれぞれ勝手に伸びている…、というパニック状態が現出する…
そうなったらもう立て直しは効かないらしい…。
「わ…わかりまひた…、先週と同じで結構です…。ドゥヴァン3回→ア・ラ・スゴンド1回→デリエール3回→ア・ラ・スゴンド1回→ア・ラ・スゴンドから………」
はい、どうぞ、と改めて音楽を流す。
… … … … … … … …
おぉ、御無事で何より…
バットマン・デガージェ、ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール、…、…、とレッスンは進行し、ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール。
まずはカウントを指定しながら見本を見せる。
はい、どうぞ、と音楽を流す
………う゛~~ん゛…
「あのね、カウントを間違えてるんだよ…。違ってるのわかる……?」
「…わかりますぇん…」
…、そうかぁ…
で、グラン・バットマンをしてバー・レッスンは無事に、でもないけど、なんとか終了。
センター・レッスン。
バットマン・タンジュの練習、トンベの練習、パ・ドゥ・ブーレから4番ポジシオンでのプレパラシオンの練習。
トンベの練習でも4番プレパラシオンの練習でも
「前に踏み出す脚の上にしっかり重心が載るまで、後ろ側の脚はカカトを床におろしちゃいけません」
と、私自身の身体能力が許す限りのゆっくりしたテンポで、動きを分解して、やって見せながら説明をする。
「体重は前側の脚の上にだけ載るのよ。後ろの脚は床に触ってるだけよ」
はい、みなさん、やってみましょう
「ほれ、後ろのカカトが先に落ちた……、こらこら、後ろの脚のうえに全部体重が載ってる……」
と一人ずつの動きを見て注意していると、はじめのうちは
「あら、そうですかぁ…」
と暢気な、“それ誰のこと?”と言いたげな顔をしているが、やがて
右脚ってのはどっち側の脚で、左手ってのはどっち側の手なのか、前ってのはどこで後ろってのがどこか、分からなくなるらしい…。
みんなが必ず一度は通る道なのねん
そして最後。
アティチュード・ドゥヴァン・ソテ
ま、分かりやすくいうと、“スキップ”を美しく大らかに華やかにしたような動きです。
はい、みなさん、順番にどうぞ、と音楽を流す。
… … … … … … … …
う゛~~ん…。
「あのさぁ…、みんなの辞書には“浮く”とか“浮かぶ”とかって言葉はないのぉ…」
「いやぁ~っはっはっはっはっ……」
はい、軽やかに、上に、上に…
… … … … … … … …
ん゛~~。
「なぁんか、みんなの辞書には“落ちる”“沈む”“墜落”“失墜”ってそんな言葉ばっかりなのかな…」
「へっへっへへへ…」
「…“浮く”…って、…空中にいなきゃいけない…ってことですよね…」
とサヨさん。
そうです、その通りです
バレリーナに体重はなく、重力とも親しくはないのです…
こうやってレッスンを続けているうちに、みんなの辞書からは“落ちる”“沈む”“墜落”“失墜”という文字が消えて、“浮く”“浮かぶ”“浮揚”という文字が増えていくのよね。
いつかそこに“飛翔”という文字が入るといいね