「はい、それじゃ鏡の方を向いて両手でバーにつかまって…」
プール・バットゥリーの練習をしましょう。
まずは基本の《基》。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドのポジシオンで足首をフレックス。そのまま2分の1テンポで5番ポジシオンの後ろ側→前側と交互に閉じる→開くを繰り返す。その後オン・テンポで同じ動きを。
動作脚の勢いに負けて骨盤が軸脚側に逃げないように気を付けること。
動作脚を振り回すような動きをしないこと。脚の動きにつられて腰が振り回されないよう気を付けること。
閉じる、開くを一つずつ明確に。
「…ふぇぇぇ……、はわわわわ……」
このプール・バットゥリーはね、アントルシャやブリゼのようなバットゥリーの基本の《基》のさらに《基》。
内腿をきちんと開いて閉じるという感覚が身についてないと、正確なバットゥリーは出来ない。足首から先がバタバタするだけのお行儀の悪い“バットゥリー擬き”は恥ずかしいでしょ
この基本の《基》がきちんと出来るようになれば、アントルシャ・カトルくらいは楽に出来るようになる
…とアントルシャを跳んで見せる。
「なぁるほどぉぉ」
バー・レッスンが終わったところでメグちゃんが
「右脚よりも左脚のほうが5番に引き込むときの動きが良くないような気がするんですけど…。右脚のほうが5番にスムーズに入るっていうのかなぁ…」
あぁ、それはね、右利きだからよ。脚も右利き。
もともとの軸脚である左脚のほうがターン・アウトがきちんと出来てるから右脚を5番に引き入れるのが楽なの。本来動作脚である右脚は左に比べてターン・アウトが弱いから、その脚を軸脚にしての動きだと軸としての支えがちょっと弱い。だから右脚を動かす時ほど大きく動けないワケ。
「なぁぁるほどぉぉぉ」
そのことを忘れないで左脚の動きと右脚の動きとの差を小さくするようにレッスンしていけば、右脚のターン・アウトも少しずつ強くなるわね。
さて、アッサンブレのアンシェヌマン。
アッサンブレ→タン・ルヴェ→アッサンブレ→タン・ルヴェ→アッサンブレ→アッサンブレ→アッサンブレ→シソンヌ・フェルメ⇒……
お、シソンヌ、5番に引き込むときの脚の動きが良くなったねぇ
もともとバネはある方だから着地してからの脚の使い方、ポジシオンへの収め方がキレイに出来るようになれば、ジャンプの高さも活きるわね。
さぁ、最後にグラン・アレグロ。先週と同じアンシェヌマンを練習しましょう
あた…、バランセで後退するところがちょっと…だねぇ…。
カウント1のときに重心の移動が遅れないように。
お顔はドゥ・ファス、トルソーを少しプリエした脚のほうに振り向けてバランスをとる。
はい、もう一度どうぞ。上手に出来たらレッスン終わり
… … … … … … … …
よぉし、よくなってきた。
来週は仕上げをしようね
続いて《アンチエイジング・レッスン》。
ナイスミドル組はそれぞれのお仕事や都合でお休み。カヨさんと静かにレッスン
ロール・アップの腹筋のところで、彼女は先週よりもずっとスムーズに起きている。
「随分調子いいみたいだねぇ」
「ぬふっ…、ふたりがいないからかも…」
「あの呼吸で吸い戻されてなかなか起きられない…って?」
「そうそう、すごいもんねぇ…“ぶわほぉぉぉぉ”って」
ねぇ…
寒くなってきたのでね、身体が縮こまったり肩が丸まったりしがちだから、大胸筋を引き上げて胸を開くエクササイズ。
それから冬場は長袖で隠れているとはいえ、女性の大敵“二の腕フルフル”を予防するエクササイズ。
あ、ヒップ・アップも…。
カウントをとる私の声だけが響く静かなレッスン。
ナイスミドル組の掃除機並み(?)の呼吸音と抑えた呻き、まぁ、あれも無ければ無いでなんとなく寂しい気もするわね
プール・バットゥリーの練習をしましょう。
まずは基本の《基》。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドのポジシオンで足首をフレックス。そのまま2分の1テンポで5番ポジシオンの後ろ側→前側と交互に閉じる→開くを繰り返す。その後オン・テンポで同じ動きを。
動作脚の勢いに負けて骨盤が軸脚側に逃げないように気を付けること。
動作脚を振り回すような動きをしないこと。脚の動きにつられて腰が振り回されないよう気を付けること。
閉じる、開くを一つずつ明確に。
「…ふぇぇぇ……、はわわわわ……」
このプール・バットゥリーはね、アントルシャやブリゼのようなバットゥリーの基本の《基》のさらに《基》。
内腿をきちんと開いて閉じるという感覚が身についてないと、正確なバットゥリーは出来ない。足首から先がバタバタするだけのお行儀の悪い“バットゥリー擬き”は恥ずかしいでしょ
この基本の《基》がきちんと出来るようになれば、アントルシャ・カトルくらいは楽に出来るようになる
…とアントルシャを跳んで見せる。
「なぁるほどぉぉ」
バー・レッスンが終わったところでメグちゃんが
「右脚よりも左脚のほうが5番に引き込むときの動きが良くないような気がするんですけど…。右脚のほうが5番にスムーズに入るっていうのかなぁ…」
あぁ、それはね、右利きだからよ。脚も右利き。
もともとの軸脚である左脚のほうがターン・アウトがきちんと出来てるから右脚を5番に引き入れるのが楽なの。本来動作脚である右脚は左に比べてターン・アウトが弱いから、その脚を軸脚にしての動きだと軸としての支えがちょっと弱い。だから右脚を動かす時ほど大きく動けないワケ。
「なぁぁるほどぉぉぉ」
そのことを忘れないで左脚の動きと右脚の動きとの差を小さくするようにレッスンしていけば、右脚のターン・アウトも少しずつ強くなるわね。
さて、アッサンブレのアンシェヌマン。
アッサンブレ→タン・ルヴェ→アッサンブレ→タン・ルヴェ→アッサンブレ→アッサンブレ→アッサンブレ→シソンヌ・フェルメ⇒……
お、シソンヌ、5番に引き込むときの脚の動きが良くなったねぇ
もともとバネはある方だから着地してからの脚の使い方、ポジシオンへの収め方がキレイに出来るようになれば、ジャンプの高さも活きるわね。
さぁ、最後にグラン・アレグロ。先週と同じアンシェヌマンを練習しましょう
あた…、バランセで後退するところがちょっと…だねぇ…。
カウント1のときに重心の移動が遅れないように。
お顔はドゥ・ファス、トルソーを少しプリエした脚のほうに振り向けてバランスをとる。
はい、もう一度どうぞ。上手に出来たらレッスン終わり
… … … … … … … …
よぉし、よくなってきた。
来週は仕上げをしようね
続いて《アンチエイジング・レッスン》。
ナイスミドル組はそれぞれのお仕事や都合でお休み。カヨさんと静かにレッスン
ロール・アップの腹筋のところで、彼女は先週よりもずっとスムーズに起きている。
「随分調子いいみたいだねぇ」
「ぬふっ…、ふたりがいないからかも…」
「あの呼吸で吸い戻されてなかなか起きられない…って?」
「そうそう、すごいもんねぇ…“ぶわほぉぉぉぉ”って」
ねぇ…
寒くなってきたのでね、身体が縮こまったり肩が丸まったりしがちだから、大胸筋を引き上げて胸を開くエクササイズ。
それから冬場は長袖で隠れているとはいえ、女性の大敵“二の腕フルフル”を予防するエクササイズ。
あ、ヒップ・アップも…。
カウントをとる私の声だけが響く静かなレッスン。
ナイスミドル組の掃除機並み(?)の呼吸音と抑えた呻き、まぁ、あれも無ければ無いでなんとなく寂しい気もするわね