アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

贅沢がしてみたい…♪

2014-09-30 09:49:09 | Weblog
『ローマ亡き後の地中海世界 海賊そして海軍』 塩野七生著 新潮文庫全4冊
ゆっくり、じっくり読み終えました。
一千年を超える地中海世界の物語。
MRIで人体のある部分の断層画像を見るように、時間軸のどこかの断層画像を想像してみる。
チェーザレ・ボルジアがイタリア統一の野心を胸に戦いに明け暮れているとき、シチリア島の向こうでは海賊との戦いが行われている。
海将アンドレア・ドーリアが死去したころ、織田信長は桶狭間に今川義元を攻めているかもしれない。
ルーブル宮殿で“王后のバレエ・コミック”が上演されたころ、地中海では海賊との攻防が続いているだろう。
かつて読んだ塩野作品を思い出しながら読み進むことも度々。
ふと思った。
同時に読んだら楽しいかもな…
目の前に大海原が広がるホテルか旅館の一室で、畳2畳ほどの地中海の地図を広げておき、海を眺めながら『ローマ亡き後の地中海世界』を読む。
すぐ手の届くところに、副読本として他の塩野作品も揃えておく。
『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』
『コンスタンティノープルの陥落』
『ロードス島攻防記』
『レパントの海戦』
『海の都の物語1~6』
『緋色のヴェネツィア サンマルコ殺人事件』
『銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件』
『黄金のローマ 法王庁殺人事件』

『ローマ亡き後の』を読みながら“あ、そういえば”と思い至ったことがあったら副読本のどれかを開く。
もしかしたら、副読本を読んでさらに“あら、そういえば”と思い至ることがあって次の副読本を開くかもしれない。
そうやって道はそれていき…、でもまた『ローマ亡き後の』に戻る。
何日かかるか分からないが必ず終わる。
そんな贅沢な読書をしてみたいなぁ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする