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『おけら長屋』の楽しみは続いてます…♪

2022-04-24 11:01:15 | Weblog
『本所おけら長屋』の各巻、目次の次のページには見開きで部屋割の図があります。
大家さんは奥の小~~~さな一棟ですが、それ以外は九尺二間の棟割長屋。
島田鉄斎さん、隠居与兵衛さん、八百屋の金太さん、魚屋の辰次さん、米屋の万造さん、酒屋の松吉さん、女性では唯一お染さんが一人住まい。
畳職人の喜四郎&お奈津夫婦、たが屋の佐平&お咲夫婦、左官の八五郎&お里夫婦、表具職人の卯之吉&お千代夫婦。
物語が始まった頃、呉服屋手代の久蔵さんも一人住まいで、八五郎&お里夫婦の枠にはお糸ちゃん、卯之吉&お千代夫婦の枠にはお梅ちゃんという一人娘の名がそれぞれありました。
物語が進むにつれて卯之吉さんの枠ににあったお梅ちゃんの名は久蔵さんの枠に移り、さらに物語が進んで八五郎さんの枠にあったお糸ちゃんの名は消えました、文七さんのもとに嫁いでおけら長屋を離れたからね。
卯之吉さん夫婦も生まれ故郷に帰ることになって長屋を離れ、そこは空き部屋になりますが多少の出入りはあります。
その部屋割り図の次のページが主な舞台となっている本所深川界隈の地図です。
この広いようで狭い、狭いようで広い場所でみんな懸命に生きているんですね。
主役ともいえる万造&松吉コンビ。
ふたりともしがない奉公人ですが、店賃(=家賃)は溜めまくる、ちょいと小銭が入れば呑む打つ買うで、よく“宵越しの銭は持たない”なんていいますが、“持ない”んじゃなくて“持ない”んだね。
喜四郎&お奈津、佐平&お咲、八五郎&お里のそれぞれの夫婦もさ、まさに“破れ鍋に綴じ蓋”で息が合ってるし、そのおかみさん連中はまぁ“口から先に生まれてきた”んだろうねぇ
多少なりとも物語に花というか色を添えているのが後家のお染さん、そして聖庵堂で医師見習いをしている薬種問屋木田屋の娘お満さんで、お満さんには立派な医師になってほしいけど万造さんとも上手くいくといいなぁ、お互いの思いは何となく通じているような気もするんだけどさ
島田鉄斎さんの旧主である黒石藩主津軽甲斐守高宗サマはまだ若いし腕白小僧のような一面もあるけどなかなか英邁な殿様だし、その江戸家老工藤惣二郎ドノも融通の効かない堅物だといわれながらその実ちゃぁんと酸いも甘いも噛み分けるお方。
南町奉行桑原肥前守樽紀ドノも洒脱なお方で、南町奉行所同心伊藤平五郎さんや火付盗賊改方筆頭与力根本伝三郎さんも出来る奴らよね
ま、役者がそろってるねぇって感じです
九巻のその参は≪すがたみ≫というお話ですが、これがねぇちょいとグッとくるような芯のあるお話なのよね
コメント
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