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文庫本のシリーズ新刊が出ました…♪

2018-08-20 10:02:26 | Weblog
シリーズものとなっている文庫本は、書き下ろしでない作品の場合だいたい年に1冊新刊がでますね。
大抵は単行本の新刊が出るタイミングで1本前の巻が文庫化されるって感じなのかな。
数年に亘って楽しんでいるものは、このシリーズは○月に、あれは○月に、こっちは○月に、と何となく想定しています。
ときどき、文庫本の新刊案内を検索したりもする。
前回検索したときに、8月に文庫新刊が出ると確認していた一作があるので書店にいきました。
まず、エンド台の平積みされたもののところに行く。
お…、あった、あった…

               

『若様とロマン』 畠中恵著 講談社文庫
これは著者の作品『あいすくりん強し』からのシリーズ3作目です。
時代は明治半ばの東京。
警察組織において巡査という職についている旧旗本の若様たち。
江戸の世なれば三千石、二千石の若様であったものが、明治の世となって巡査の薄給に甘んじている…と…。
でも魅力的な面々です。
みなそれぞれに好漢。
若様組の大将格といえる長瀬健吾、もと二千石の若殿様。
園山薫、美貌ながら歩く凶器といわれるほどの凄腕。
福田巡査、高木巡査、小山巡査、小沼巡査、みななかなかに出来るおとこたち。
ここに『あいすくりん強し』の主人公で長瀬の幼馴染の皆川真二郎や、一癖も二癖もいやいやもっとある成金の小泉琢磨氏とその娘沙羅などが加わって、さまざまな事件に立ち向かっていく、おはなし。
今回は、小泉氏の策略に否応なく加担させられる若様たちが見合いをするハメになります。
ま、見合いをしながらいろいろな事件を解決していき、ときには見合いの話も首尾よくまとまります。
面白かったのは築地の外国人居留区内にある女学校の運動会のシーン。
競技の一つが泥鰌掴み…
このシーンで素敵なのは園山さん
見合いが成功して妻を迎えることになった面々もあれば、人生の新しい一歩を踏み出した面々も。
みんな幸せになって、さらに飛躍してくれるといいな…
でも、明治時代はこれからいささかきな臭くなりますからねぇ、ちょいと心配だな。
色鮮やかなイラストのカバーも素敵ですよね
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