
緊張と絶望が絶頂に達した時、まさかの、全員参加の「アンコウ音頭」!!
これぞ、アニメにしか出来ない演出。
『ガールズ&パンツァー』9話より
■ 毎回が神回 ■
またまた『ガールズ&パンツァー』です。
第9話は、雪原での総力戦。
プラウダ高校の強力戦車群に包囲された大洗女子高校。
戦力の差は圧倒的。
「怪我人を出さない為にも降伏しましょう」
「ここまで来れただけでも十分です」と言うミオと部員達に生徒会から告げられたのは、
「この大会に優勝しなければ、わが高は廃高になる!」という事実。
「来年も又皆で戦車道をやりたい!!」との思いが全員の心を一つにします。
しかし、包囲されて精神的には追い詰められてゆく大洗女子。
と、そこでミホが取った行動とは・・・・
ナ、ナント・・・「アンコウ踊り」、キターーーーー!!!
恥かしがり屋のミホの決意に、全員奮起。
ナ、ナント・・・・全員で「アンコウ踊り」、キターーー!!
スクリーンで試合を見守る観客は唖然・・・。
しかし、ここからが怒涛の展開。
抑え目だった前半、じらしにしらされた後での戦車戦。
雪の中をドリフトしながら突進する戦車達。
飛び交う機銃と砲弾。
そして決着はどちらに・・・???





『雪上の戦車バトル・・・これ程までに熱い戦闘シーンを最近見たことが無い。
ガールズ&パンツァー 9話』より
■ 30分間の悦楽 ■
『ガールズ&パンツァー』を見ると毎回思います。
最近のハリウッド映画も含め、現代の映像作品に如何に無駄なシーンが多いのかと。
30分の作品の中にこれ程の密度を持たせながら、
決して「お腹イッパイ」にならない演出には脱帽です。
そして最後にはしっかりと山場を用意する。
30分間の交響曲を聞き終わった様な充実感を味わえます。」
■ シンプル極まりない設定 ■
『ガールズ&パンツァー』の良さは、説明しない事です。
尤もらしい説明を排除して、「この世界はこうなんだ!!」で押し切る。
初めは視聴者も???なのですが、
その世界観に慣れてくると、色々と自分なりの理屈で納得してしまう。
後はその大雑把な世界観を、スタッフがどうアレンジするかをひたすら楽しめば良い。
例えば、野球マンガで「甲子園が何か」とか、「出場する意味」なんてどうでも良いでしょう。
ただ、「甲子園に出て勝ちたい」という気持が伝われば読者は引きこまれます。
『ガールズ&パンツァー』では、一応「優勝しなければ廃校」という動機付けはされていますが、
それも9話までは伏せられています。
少女達の個人的動機も一応は説明されますが
彼女達が戦車道に魅せられる根源的理由は「皆で戦車道をやる事が楽しいから」
という実に女子高生らしい理由です。
そして、「やるからには勝ちたい」という目標も分かり易い。
視聴者は複雑な世界設定とか、伏線とか、感情の裏読みなどせずに
ただひたすら、彼女達の頑張りと活躍に拍手を送れば良いのです。
一昔前のジャンプマンガの様な「単純明快さ」が
戦闘シーンへの集中力を高めるのです。
■ 戦車ってこんな機動性が高いの? ■
ネットに映像が置いてあったので、ちょっとだけ紹介しときます。
エエーー戦車って、こんな状態でも走り続けられるのーーー!?
そこら辺は、今回も鍛冶屋隊長に解説して頂きたいと思います。
http://folderman.in/s/foi-29936.gif
隊長! 解説キボンヌ