米国債保有者内訳 2011年(人力作)

米国債をFRBが月額450億ドルずつ買い入れる事が決まりました。
それでは、米国債の全体の中でこれがどの程度の比率なのか見てみます。
上のグラフは下の数字を下に、私が適当に作成しました。
「米国保有残高ランキング」
http://viva-wmaga.eek.jp/2011/07/26/5441 より
金額(1米ドル=78円換算)、保有率
1位:米国社会保障年金 ⇒ 2兆6700億ドル(約208兆2600億円)(19%)
2位:米国財務省 ⇒ 1兆6300億ドル(約127兆1400億円)(11.3%)
3位:中国 ⇒ 1兆1160億ドル(約87兆480億円)(8%)
4位:米国世帯収入 ⇒ 9594億ドル(約74兆8332億円)(6.6%)
5位:日本 ⇒ 9124億ドル(約71兆1672億円)(6.4%)
6位:米国、州政府 ⇒ 5061億ドル(約39兆4758億円)(3.5%)
7位:米国個人年金 ⇒ 5047億ドル(約39兆3666億円)(3.5%)
8位:イギリス ⇒ 3465億ドル(約27兆270億円) (2.4%)
9位:米国マネー・マーケット・ファンド(MMF) ⇒ 3377億ドル(約26兆3406億円)(2.4%)
10位:米国、州、地方政府年金 ⇒ 3209億ドル(約25兆302億円)(2.2%)
11位:米国商業銀行 ⇒ 3018億ドル(約23兆5404億円)(2.1%)
12位:米国ミューチュアル・ファンド(投資信託) ⇒ 3005億ドル(約23兆4390億円)(2%)
13位:石油輸出国 ⇒ 2298億ドル(約17兆9244億円)(1.6%)
14位:ブラジル ⇒ 2114億ドル(約16兆4892億円)(1.5%)
15位:台湾 ⇒ 1534億ドル(約11兆9652億円)(1.1%)
16位:カリブ海オフショア銀行 ⇒ 1483億ドル(約11兆5674億円)(1%)
17位:香港 ⇒ 1219億ドル(約9兆5082億円)(0.9%)
■ 米国内の保有が2/3を占める ■
米国債は米国内で2/3が保有されている様です。
その内訳は次の通りです。
1) 米国内の年金・・・・・約2.97兆ドル
2) 米政府・州政府・・・・約2.17兆ドル
3) 米国内の金融機関・・・約1.56兆ドル
4) FRB・・・・・・・・約1.34兆ドル
但し、記事によっては米年金セクターの保有額が5兆ドルというデータもあります。
米国債の発行残高も2011年に9兆ドルというデータと、16兆ドルというデータがあります。
上のグラフに用いたデータの総額は、12.2兆ドルになります。
FRBが450億ドルずつ1年間購入すると、0.54兆ドルになります。
アメリカの2012年のGDP見込みが13.6兆ドルですから、
対GDP比では約3.97%程度になります。
日本のGDPが520兆円で、安倍さんが発表した建設国債が20兆円/年ですから
これも対GDP比で約3.8%です。
意外にも日米で足並みが揃っています。
本日は、単純に「米国債は誰が持っているのだろう」という疑問に自分で答えてみました。