■ シーン12-31 ■
ディレクター
「ヨーシ!!いよいよラストシーン31だ!!」
「気合を入れていけよ!」
「リアリティーが大事だからな。安全ネットは張ってある。思いっきりやってくれーー!」
「スタァート!!」
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「安全ネットは張ってきました。」
「ボスに言われた通り、ロープには細工をしときました・・・。」
ディレクター
「ご苦労。」
「これで準備は万端。撮影には事故が付き物だからな・・・。」
■ 財政の崖 ■
いよいよ運命の12月31日が近づいてきます。
民主党も共和党も相譲らず、
崖っぷちでもみ合う状態。
アメリカ国民と金融界は、手に汗を握って見ているかと言えば・・・
多分皆さん、意外に冷静なのでは。
「アーア、又やっているよ。火曜サスペンス劇場じゃないんだからいい加減にしろよなーー。」
そんな乗りで、成り行きを楽観視している様に思います。
いつもなら、崖から落ちる寸前に、犯人が腰砕けになって解決と行きますが、
世の中何が起こるか分かりません。
まあ、金融関係者や財務担当の方達は、カウントダウンをオフィスで迎える方も多いのでは?
「つきあわされる方の身にもなってくれよな・・・」
なんて、ボヤキの一つも聞こえて来そうですが、
そうは言っても、運命の2012年。
最後まで気は抜けません。
2013年の始まりの夜空に、変な大花火が打ちあがらない事を神に祈るのみ。
・・・あれ、でもこれって、どっちにしたって財政削減になるのだから
米景気には悪影響しか無いんですよね。
程度の問題でもめてるだけ。