■ 日経平均株価が大幅下落 ■
10月は株価が統計的に下落し易いのですが、アメリカの9月決算で吊り上げた株価が調整に入るので当然なのかも知れません。
Sell in May, and go away; don't come back until St Leger day.
5月に売り,相場から離れろ! そして、セント・レジャー・デー(9月の第二土曜日)まで戻ってくるな。
こんな格言の後に、
「10月に気を付けろ」と付け加えたくなる昨今の株式相場です。
■ 日銀や年金のPKOはどうしたの? ■
本来なら、これだけ日経平均が下げれば日銀のいつものPKOが発動されてもおかしくないのですが、昨日は最後まで下げ止まらない感じでした。
日銀や年金資金がPKOに入らなかったのは、ここら辺で株価を調整して年末にかけて上昇相場を演出したいからでしょうか?
あるいは、外国人投資家の押し目買いいをサポートする為に「空気を読んだ」のでしょうか?
いずれにしても、ちょっと不思議な展開でした。
■ アメリカの製造業新規受注が92年以来の落ち込み ■
「米製造業新規受注、92年以来最大の減少率」(ロイター 10.02)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKCN0HR1VW20141002」
<全文引用>
[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省は2日、8月の製造業新規受注を発表した。詳細は以下の通り。
━8月の米製造業新規受注は前月比10.1%減。予想の9.3%減を超え、遡れる限り最も古い1992年以来最大の減少率を記録。
━前月にボーイング(BA.N: 株価, 企業情報, レポート)の受注増で急伸した航空機が反動で減少。輸送機器は42.2%減。
━輸送機器を除く受注は0.1%減にとどまる。
━企業の設備投資の目安となる航空機除く非国防資本財は0.4%増。
<引用終わり>
ボーイングの受注減が影響している様ですが、景気回復が盛んに宣伝されるアメリカですが、世界経済の減速の影響が出始めているのかも知れません。
一昨日の米株の下落の原因に「エボラ出血熱が米国内で発症した」事が影響しているなどと解説されています、実際には実体経済の先行きが怪しいので、9月に上げた分を利確して調整に入ったと見るのが正しいのではないでしょうか。
■ 日本市場はしばらく日銀の追加緩和のオネダリ相場になるのでは? ■
金融緩和で投資資金がだぶついている事以外に相場を押し上げる要因が見当たらない世界の市場ですが、日本市場は年末にかけて日銀の追加緩和のオネダリ相場になるのかも知れません。
ちょっと上げてはストンと落ちる展開で、消費税10%を決定したい安倍政権にとっては、面白く無い状況がしばらく続くかも知れません。
「安倍総理と黒田日銀総裁が会談」なんて見出しが新聞に出たら、日銀の追加緩和が実行されるかも知れません。
ただ、既に毎月7兆円近い国債を買い入れている状態で、さらなるポジティブサプライズとなると、一体どんな手があるのか?日銀の当座預金にブタ積された資金が日本国債買い入れに使われている状況では、日銀当座預金の金利をゼロにしたりマイナスにするECBの様な政策は取れないはずです。
日銀の追加緩和はやはり国債買い入れ枠の拡大になるのでしょうが・・・毎月10兆円を超えるとなると、新発国債に相当する額を日銀が買い入れる事になるので、もう財政ファイナンスそのものでは無いかと・・・。それこそ、逆の意味でサプライズです。
それでも外国人投資家は「財政ファイナンスって何?」って感じで、日本株で最期の上層相場を演出する様な気がします。年内最高値は・・・18,000円越えでどうだ!!
本日もつまらない妄想をタレ流してしまいました。
人力でGOの相場予測はだいたい外れるので、当たったらそれこそサプライズだぁーーー!!