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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

安倍政権の憲法改正を支援する北朝鮮・・・挑発をエスカレートさせるだろう

2016-08-03 11:47:00 | 時事/金融危機
 

■ 日本の排他的経済水域に着弾した北朝鮮のミサイル ■

北朝鮮が発射したスカッドかノドンと見られるミサイルは、初めて日本の排他的経済水域に着弾しました。

ノドンやスカッドはほぼ技術が確立している中距離ミサイルで、試験的な発射の必要性は無いはずです。着弾点もほぼ正確に予測できるので、これは明らかに日本の排他的経済水域を狙て発射されてミサイルだと言えます。

■ 北朝鮮にはミサイルを発射する理由が無い ■

北朝鮮という国は面白い国で、国際的に北朝鮮に対する風当りが強い時は大人しくしていて、北朝鮮から国際社会の目が逸れている時にミサイルを発射したりします。

この行動から「北朝鮮はカマッてちゃんだ」などと評価する評論家も居ますが、私はむしろ北朝鮮は国際社会の空気を実に良く読んで、何か国際的な問題から目を逸らさせるタイミングのミサイルを発射したり、核実験を行ったりしている様に感じられます。

■ 安倍政権の憲法改正を援護しているかのごときミサイル発射 ■

今回のミサイルも、安倍政権が憲法改正議論を活発化させようというタイミングで、わざわざ日本の排他的経済水域を狙って発射されています。

この行為に対して日本政府は厳重は抗議を行うと思われますが、北朝鮮は抵抗を装って挑発行為を過激化すると私は妄想しています。

例えば着弾点をさらに日本領海のギリギリに設定するとか、或いはテポドンを日本上空を通過する進路で発射して小笠原近海に着弾させるとか・・・。

安倍政権は「無法者国家の軍事的脅威に対抗する為にも憲法9条に改正が必要」と国民に訴えるでしょうが、連日北朝鮮の挑発行為をワイドショーが騒ぎ立てる中で、憲法改正止む無しという意見が増えて来るはずです。


ここからは妄想の暴走


「艦長、北朝鮮のミサイルの着弾を小笠原近海で確認!!」

「我が国の領海から3海里しか離れていません!!」

「うむ、そうか、もう少し近いはずだったんがな・・・」

「は?艦長、今なんと?」

「いや、別に。無線を本庁に繋いでくれ!!」


「こちら防衛長官です」

「長官、今護衛艦から連絡が入り、予定通り小笠原近海の着弾を確認しました」

「そう、いつもみたいに空中分解しなくて良かったわ」

「いえ、今回のミサイルは米軍が供与したものですから・・・」

「そうだったわね。」

「この件に関してペンタゴンから請求書が届いていますが」

「こちらに回してちょうだい。機密費から支払うわ」



「首相、決済をお願いします」

「ああ、例のあれね・・」

「今回はちょっと高いね・・・」

「米国製ですから、支払は3兆円の米国債購入との要望です」

「また無茶を言って来る・・・」

「GPIFにお願いしますか?」

「まあ、それが手っ取り早い。日銀にあまり借りを作りたくないしな」




なんかアニメの見過ぎですね・・・。




GPIFは運用比率の弾力性を高めるべき・・・益出ししている共済年金

2016-08-03 11:16:00 | 時事/金融危機
 

■ 相場の下落に弱いGPIF ■

GPIFの昨年来の損失は10兆円程度になるかと思われます。それでも安倍政権発足後の利益がピーク時で25兆円程あったと記憶していますので、安倍政権発足後の収益は15兆円程度のプラス。

ただ、昨年夏の上海ショック以降の株価値下がりでGPIFの運用は急激に悪化しており、このまま株価が1万円を割ったり、ダウが値下がりしたり、為替相場が90円/ドルなどという状況にうなれば、GPIFは安倍政権発足以来のプラスを全て吐き出す事になるでしょう。

GPIFの運用成績が相場下落時に悪化する原因は、運用比率の弾力性が低いからです。GPIFの運用比率は国内債券35%、国内株式25%、海外債権15%、海外株式25%となっていますが、10%の範囲で弾力性が認められています。

ただ、株価が大きく下落する様な局面では10%を超えて株の比率が下がる事も有り得るので、その時点でGPIFは株を買い増して運用比率を適正化する必要に迫られます。ここでさらに株価が下落すると運用損が拡大するという悪循環に陥ります。

逆に株価の上昇局面では株の運用比率が許容範囲を超えて上昇した場合、株を売って債権を買う事になります。

GPIFは運用比率の弾性範囲が10%に限定されている事で、利益に限界があると同時に、相場が大きく崩れる時に損失が拡大し易い運用となっています。

■ 共済年金は利益を出していた ■

GPIF同様に運用比率の見直しがされた共済年金の積み立て金ですが、GPIFが損失を出した同時期にプラスの運用益を出しています。

これは共済年金の運用比率の弾性範囲が30%に設定されている為で、株価下落に際しては債権に資金を移動して損失を軽減する事が出来る為です。

■ 最早、池の中のクジラと化したGPIFは弾力性を拡大出来ない ■

GPIFも共済年金同様に有る程度弾力を持った運用が出来れば損失は最低限に抑えられたはずですが、最早日本株市場で池の中のクジラとなったGPIFが株価下落時に株を売って債権を買えば、日本株市場は暴落する恐れが有ります。

ですからGPIFは弾力的な運用が事実上出来ないのです。むしろ最後の買い手として相場を下支えする役割を担っています。これは、一般国民の年金で投資家に利益供与しているに等しい状況と言えます。

GPIFは自らジレンマを抱え込んでしまったと言えます。