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緊急地震速報・・・人は情報にどう接するのか

2018-10-04 06:07:00 | 分類なし
 

■ 未明の緊急地震速報には驚きましたね ■

未明の緊急地震速報に飛び起きた方も多かったのでは?

我が家では布団から飛び起きた私と、布団に入ったまま、「未だ揺れないねー」と強い揺れの到来を待っている家内との間で、緊急時の生存率の差が明確になりました・・・・。

■ 人々の反応は? ■

緊急地震速報の誤報の原因が知りたくて、しばらくネットを徘徊していたのですが、人々の反応が面白かった。

「誤報でも鳴らないよりはイイ」
「予行練習だと思えば」
「初めて鳴ったの聞いた。きちんと機能しているんだ」

という類の肯定派7割。

「夜中にビックリして起こされた」
「誤報で安眠を妨害された!!」

といった迷惑派が2割

「誤報の原因は何だろう」
「二次、三次の警報で震度予測が大きくなった原因は何?」
「蓮沼の計測器が大きな揺れを観測したのが原因?」
「一瞬M7.1が表示され、今はM4.6になってる。震源も銚子沖から茨木沖になった」

という分析派が1割。

■ 人は情報をどう受け取るのか ■

緊急地震速報の誤報に対する人々の反応は、凡そ社会の縮図の様でした。

人々は、日々様々なニュースや情報に触れますが、9割の人は「良い」「悪い」と主観判断でその情報を受け止め、それ以上の思考をする事は有りません。

それに対して1割の人が、起こった事象の原因や背景は何か、他の別の事象との因果関係は有るかなどと思考を巡らせます。


■ 世論操作は容易に達成される ■

新聞やTVニュースを始めとするマスコミは世論形成に重要な役割を担いますが、9割の人は情報に対する「主観」しか持ちませんから、世論操作は容易に達成されます。

発信する情報に、好感度の少しのバイアスを掛けたり、情報の量に偏りを持たせる事で、人々は容易に誘導されてしまいます。ワイドショーなどは、それを露骨に行い、ニュースなどは控えめに行います。

■ Twitterやgoogle などの分析プログラムには別の情報の姿が見えている ■

興味深かったのはtwitterの分析サイトで、「現在投資家のtwitterで「緊急地震速報」が急増ワードとなっています」と出てきた事です。

人々が緊急地震速報の誤報で、「驚いた」とか「きちんと機能している」なんて考えている時に、ネットを徘徊するBOTは、全く違う情報を情報の海から抽出しているのです。そして、その情報を利用する自動取引のプログラムは、瞬時に地震関連銘柄に買注文を入れて、人間より先に利益の機会を獲得します。

或いは、市場の混乱を予測して大量の売り通門を出すかも知れません。

今回は誤報でしたらか空振りでしたが、これが本当に大地震だったら人間がコンピューターの自動取引に敵うとは思えません。


深夜の緊急地震速報の誤報に、今という時代が透けて見えた気がしました。