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■ 劇場版『若おかみは小学生!』は今世紀最高の名作かもしれない ■
大げさでも、釣りでも無く、劇場版『若おかみは小学生!』は、今世紀最高の名作映画かもしれません。
大きな感動を与える作品は沢山あります。感動の涙を呼ぶ作品も掃いて捨てる程在ります。しかし、自分が何故こんなにも感動するのか、その原因が良く分からずに、魂の根源を揺さぶられる作品には、ほとんど心当たりが有りません。
『この世界の片隅に』も素晴らし作品でしたが、あの作品は言葉で感動の理由を表現出来ます。一人の女性の人生を間近で感じる事による感動です。しかし『若おかみは小学生!』の感動は、もっと心の深い所から沸き上がる感じです。映画を観て色々と思考している表層の、そのもっと奥から、いきなりブワァーって魂が揺さぶられる感じ。
とにかく、『若おかみは小学生』を観に行った大人達の多くが、何故か号泣させられてしまいます。これは、人の感動のメカニズムの根源に訴え掛ける何かが、この作品に存在するのですが、残念な事に、今の私では、それが何かを表現する事が出来ません。
ただ、少しでも多くの方に、この感動を共有して欲しい・・・そう願わずには居られません。
実はこの映画を観た多くの方が、同じ気持ちを抱く様で、ネットでこの映画の情報を拡散する事が、あたかも「使命」がごとく、情報発信を始めています。
■ 劇場版『若おかみは小学生!』がTwitterで祭りになっている ■
劇場版『若おかみは小学生!』に子供を連れていった親達が感動のあまり映画サイトのコメント欄に、様々なコメントを書き込んだ結果、映画好きの方達や、アニメファンが「恐る恐る」劇場に足を運び始めました。
・・・その結果、衝撃を受けた観客が一斉にTwitterに書き込みを始めたので、映画関連の週間ツィート数は堂々の1位、そしてここ数日はデイリーランキングでは2位以下を全く寄せ付けない1位をキープしています。まさに「祭り」。
■ クリエーターの評価が高い ■
『君の名は。』の新海監督も絶賛するなど、アニメや漫画業界のクリエ―ター達が、そのクオリティーの高さに賛辞を惜しみません。
Twitterには、クリエーター達が映画を観て思わず描いたイラストがゾクゾクと投稿されています。下は漫画家の「アントシンク」氏の投稿画像。(画像をお借りします)
アントシンク氏のイラスト
こんな方もツィートしています。オイオイ、鷹の爪団の吉田君、キミは角川じゃないのかね・・・・。
口コミで、アンテナの鋭い方達が劇場に足を運び始めて、少しずつではありますが、TV局の公式サイトで情報発信が始まりました。
NBC長崎放送・「村山が絶対の自信をもっておススメする映画!」
■ あまりに反響にとうとう新宿バルト9が本気モード ■
Twitterや各映画サイトの評価のあまりの高さに、アニメ映画の聖地、新宿バルト9がとうとう本気を出した様で、来週から一日6回上映を始める様です。一番大きなシアター9も使う本気度。
下は10月6日土曜日の10時20分の回の前日の予約状況ですが、多分、朝には満席となるでしょう。
ところが、メインで上映しているTOHOシネマズは、朝一番の1回上映となっており、これも10月11日で上映が終わってしまいます。ネットには「観たくても観れない!!」という地方の方の悲痛な叫びが沢山寄せられています。
3連休初日の土曜日の船橋ららぽーとのTOHOシネマズは朝8:30からの1回上映・・・。
「ねえ、明日ららぽで映画観ようよ。」
「何見るの?」
「『若おかみは小学生』って映画がマジ凄いってツィッターで噂だから、これなんてどう?」
「何時に始まるの?」
「朝8時半」
「ムリ、化粧あるし、第一、起きてないし!!」
まあ、普通はこうなるわな・・。
ネットでは、「仕事帰りに観れる時間に上映してくれ」という怨嗟の声が渦巻いています。
■ 名作がヒットしないのは宣伝に依存する上映形式に問題が有る ■
しかし、TOHOシネマズもビジネスセンスが有ませんね。潜在需要がこれだけあって、さらに口コミでジブリ映画並みの大ヒットが期待される映画なのに、「子供向けの不人気作品」という認識しか持っていない様です。
日本は映画の「ロードショー」の意味をはき違えています。「ロードショー」とは、アメリカで演劇を上演する際に、いきなりブロードウェイの大劇場ではリスクが高いので地方の小さな劇場で上演を開始して、人気が在ればブロードウェイに登り詰める興行形式を指した言葉です。それが映画では、大都市で試験的に上映して、評価が良ければ全米上映する興行形式を指す様になります。
ところが日本の「ロードショー」は「全国一斉公開」を指す言葉として使われます。大手配給会社が宣伝力に物を言わせて、強引に観客動員を図るというのが今の日本の状況。これに逆らうのがミニシアター系の劇場で、厳選した作品を、本当の映画ファンに向けて上映します。
Twitterやネットでこれだけ話題になっても、大手マスコミが取り上げなければ客を呼べない・・・悲しい事にこれが現在の日本の映画事情です。『若おかみは小学生』はテレビ東京がスポンサーとなっていますから、他の在京キー局が積極的に取り上げ難いという残念な事情もあるのでしょう。
■ 上映が終わってしまう前に、「伝説の傑作」を観に、劇場へGO!! ■
多分、新宿のバルト9ではロングラン上映となると思われますが、その他の映画館では、来週で上映がほぼ終了してしまいそうです。それを覆すには、この3連休、皆さんが早起きして映画を観に行くしか、ありません。
DVDで観るからイイや・・・なんてのは、映画ファンやアニメファンでは有りません。良い作品は、大きなスクリーンで、周りの観客と一緒に感動を共有すべきです。
・・・いや、この映画に関しては、「周りの観客と一緒に、感涙にむせる」と言った方が良いでしょう。
・・・もう、お願いだから観て!!!
最期は、Twitterのつぶやきの様になってしまいました・・・。