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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

カショギ氏殺害事件の主役はトルコだ

2018-10-23 05:26:00 | 時事/金融危機
 

■ ショッキングな事件よりもショッキングな事実 ■

サウジアラビア政府に批判的な反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコのサウジアラビア領事館内で殺害された事件、世間はサウジアラビア政府やムハンマド皇太子に避難の矛先を向けています。

しかし、この事件、そもそもサウジアラビアの領事館内で起きていて、死体もバラバラに切断されているので明るみに出る事は無かったハズです。「失踪」で片づけられた事件。

実は、反体制派の活動家の殺害なんて独裁国家のサウジアラビアでは日常茶飯事で、カショギ氏の弟夫妻もサウジ国内で暗殺集団に殺害されたと中東の放送局は報じています。「黒覆面の暴徒に襲われ殺害された」と報じれられいますが、この裏に政府の関与が疑われたとしても証拠は有りません。

しかし、トルコのサウジアラビア領事館内で殺害されたとなると問題は別です。サウジアラビア政府の関与は否定しようが無く、現にこれを認める結果となっています。

この事件、「サウジ政府の指示で殺害、死体切断」という残虐さに世間の注目が集まりますが、実はもっとショッキングな事実はトルコ政府が、事件の最中の録音を一部メディアに公開した事で、事件が明るみに出たという事実。

トルコ政府はトルコのサウジアラビア領事館の中に盗聴器を仕掛けているという、本来知られたくないスパイ行為を明らかにしてまでも、サウジアラビアを陥れたかった。そこまでサウジアラビアとトルコの関係が悪化している事の方がショッキングなのです。

■ かつての盟友は今の敵 ■

シリアの内戦の始まった頃は、サウジアラビアとトルコの関係は悪くはありませんでした。アサド政権打倒という共通の目的の為に手を組んでいたからです。両国の背後で糸を引いていたのは勿論アメリカです。

ところが、トルコがロシアの戦闘機を追撃した事で中東情勢は一変します。プーチンに呼びつけられて震えあがったトルコのエルドアン大統領は、一転してロシアにすり寄り、アメリカから距離を置く様になります。これに怒ったアメリカはクーデターでエルドアン大統領失脚を仕掛けますが、ロシアの無線盗聴によってクーデターは失敗に終わります。これでトルコとアメリカは完全に決裂します。

地政学的にもロシアに近く、ロシアはヨーロッパ南部へのパイプラインをトルコ領内を通過させたがっていたので、トルコとロシアが手を結ぶ事は、アメリカの石油支配にとっては致命的です。同じ様にパイプラインが通るウクライナでアメリカが政変を仕掛けてロシアとの関係を悪化させた様に、反米親露に転じたエルドアン政権を倒したくてアメリカはウズウズしています。

一方でアメリカの中東支配の要はサウジアラビアですから、ロシアとトルコは今回の事件でそこに「揺さぶり」を掛けて来たと言えます。まあ、内容的には「イヤガラセ」程度ですが、アメリカの国内世論は「非人道的なサウジアラビア政府」にアメリカ政府が支援をしたり、武器を輸出う事を嫌います。

■ 中東で孤立しつつあるサウジアラビア ■

英ロの傀儡国家サウジアラビアは、大量の埋蔵量を誇る石油の力で、かつては中東の盟主と呼ばれ、中東戦争の当時は、アラブ諸国の先頭に立ってイスラエルと戦いました。

ところが、イラクやリビアは独裁政権がアメリカに倒され諸部族、諸宗派が対立する混乱状況に陥り、シリアも内戦で疲弊し、トルコはロシアやイランと結託しつつあり、カタールもイランと手を結びました。

サウジアラビアは中東で孤立しつつ在り、アメリカとの癒着を深め、敵であるイスラエルにもすり寄っています。さらにはロシアにもすり寄る節操の無さ。(なんだか日本に似ていますね))


■ サウジアラビアの国民は王族やアメリカを嫌っている ■

サウジアラビアはアメリカ(イギリス)の傀儡国家ですが、国民感情としては反米です。メッカを抱え、イスラム教への信仰が篤い国民はアメリカのサウジ支配を快く思ってはいません。

そもそもサウジの国民は独裁的なサウジアラビア政府を嫌っています。サウジ王家の信仰するワッハーブ派は原理的な傍流のイスラム教ですが、アラビア湾岸の油田地帯の住民は世俗的なシーア派、その他の国民はスンニ派です。

王族の信仰するワッハーブ派は厳格な原理主義で、女性の権利を極端に抑制してきました。サウジでは女性が車を運転する事すら、つい先日までは禁じられていたのです。

当然、国民は王族を快く思っていませんが、サウジ政府は豊富な石油資金で国民の歓心を買い、さらには独裁的な強権で国民を支配して来ました。

実はサウジ王家は中東で孤立するだけで無く、国内でも孤立しているのです。だからこそ、後ろ盾となるアメリカ(イギリス)に依存して来ました。サウジの王族はアメリカに留学して徹底的に親米教育を施されて来ました。


■ オバマ政権下で接近したサウジとイスラエル ■


親米のサウジ王家ですが、オバマ政権下で、アメリカとの関係が微妙になります。当時、アメリカはシェールガス・オイルの生産が拡大し、原油の産出量はサウジアラビアを抜き去ります。当然、市場に流通する原油の量が増えるので、原油価格は40ドル/バレル程度まで下落します。

国家の財政を原油の販売利益に依存するサウジアラビアは財政的な危機に直面します。かつてのOPECであれば足並みを揃えて減産して原油価格を維持したでしょうが、現在は足並みも乱れ、あわ良くば抜け駆けしようとする国ばかりです。

この頃、オバマ政権はサウジ王家と距離を取っていました。同様にイスラエルとも距離を取っていたので、嫌われた者同士で、サウジとイスラエルの関係が深まります。同時に両国はロシアとの関係改善も試みます。

■ サウジに武器を売りたいトランプ政権 ■

オバマ政権(ヒラリー政権)に勝利したトランプは、軍産複合体のセールスマンとして精力的に活躍しています。サウジアラビアにも武器を売りたい。

ところが、今回のカショギ氏殺害事件で、アメリカ世論はサウジアラビアへのン武器輸出に批判的になります。トランプとしてはビジネスパートナーであるサウジ政府を最初は擁護していましたが、ここに来て、世論に折れる形でサウジ政府を批判し始めています。

ただ、これが長引けば、サウジ政府はロシアに武器購入の話を持って行くと、トランプを脅すハズ。以前、ロシアの迎撃ミサイルの購入を打診するなど、最近のサウジアラビアは、ロシアをダシにしてアメリカの感心を引こうとしています。まるで、捨てられそうになった年を取った愛人を見る様で哀れです。(安倍首相も似ていいますね)

■ ソフトバンクのファンドは次の経済危機で大きな損失を出すハズ ■

原油価格は現在は回復していますが、サウジ政府は将来的に石油資源が枯渇すると国家の財政が破綻し、当然、王家も失脚する事が確実です。その予見される未来から逃れる為に、サウジ政府はオイルマネーを投資で運用する選択をします。それがソフトバンクと共同で運営する10兆円ファンドです。

孫社長はアリババ株で8兆円の含み益を出したり、イギリスのCPU開発会社のアーム社を3兆円で買い取るなど、大胆な投資戦略でのし上がって来た人です。ソフトバンクの料金で国内の庶民からお金を吸い上げ、それを大胆な海外投資に振り向けて来ました。

確かに孫社長の「見立」は正確で、今の所、大きな損失は出していません。次世代の成長企業に確実に投資している様です。しかし、これらの企業の株は、現在のバブル化した株式市場で過大評価されている銘柄が多く、次に起こるであろう株価暴落で大きく値を下げるであろう企業が多く含まれているハズです。

サウジ政府にとっては5兆円などハシタ金ですが・・・ソフトバンクはそうではありません。国内の携帯電話の通話料金を下げる様に菅官房著間が圧力を掛けていますが、安定したキャッシュフローを生み出す通話料金が引き下げられれば、有利子負債が多いソフトバンクの経営は一気に悪化し、焦った孫社長が投資で下手を打つなんて事もあるかも知れません。


・・・・もし、サウジアラビアの5兆円を溶かしたら・・・孫社長の元に黒づくめのアサシンが現れるかも知れません。

きっとこんなのが来ます・・・。





おっと、妄想が暴走した。


2018秋アニメ お勧め

2018-10-22 00:27:00 | アニメ
 

2018秋アニメも2~3話目を終了した所。劇場版『若おかみは小学生!』を観た後では、どんなアニメも物足りなくなりますが、とりあえず、気になる作品の紹介を。


『やがて君になる』



誰も好きになった事の無い高校一年生の女子を、生徒会の女性の先輩が好きになってしまう話。これだけ書くと、単なる「ユリ」ものと勘違いされますが、むしろ、それぞれの登場人物が、それぞれ問題を抱えている、かなり真面目な作品。

多感な時期の女子高生の抱える繊細な気持を丁寧にすくい上げていて、私的には、今期はこれ一本だけ見れれば満足かな。実写でも良さそうな作品ですが、モノローグが多いので、実写化では脚本家の実力が問われるかも知れません。

原作はマンガですが、TVアニメのシリーズ構成と脚本は、『宇宙よりも遠い場所』で素晴らしい脚本を書いた花田十輝、そして、なんと音楽は大島ミチル。実写ドラマや映画の仕事も多い大島ミチルですが、『六華の勇者』や『リトルウィッチ・アカデミア』以来のTVアニメ。今回は、映像に寄りそう様な上質なサウンドを付けています。菅野よう子や、梶原由紀よりも職人肌の作曲家ですが、『亡念のザムド』の様なクセのある曲から、さらしとした室内楽風の曲まで、実に多彩な作曲家です。


OPはボンジュール鈴木の作詞作曲。今回はあのフワフワな異形フレンチポップでは無く、意外に普通の曲調。この人、作詞のセンスがイイんだよね。ZAQ同様にポケットの中身が多い。






『ゾンビランド サガ』



アイドルに憧れる女子高生が、何故かゾンビのアイドルユニットに強制加入。1話目のツボを押さえたゾンビギャグ、2話目のまさかのデスメタル、3話目のラップ対決と、予想の遥か斜め上を行く作品ですが、4話目でアイドル物になってしまった・・・。これが続くと、面白く無いような・・・でも今までの乗りからは、単なるアイドル物で終わるハズは無いカナ?

第一話の特殊OPも良かったですが、2話以降のOPも見もの。




『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

『JUST BECAUSE』で見事な脚本を披露した鴨志田一のラノベ原作。「思春期症候群」と呼ばれる思春期特有の特異現象にまつわるシリーズ物の様ですが、原作は当然未読。

図書館でバニーガール姿で歩き回る元芸能人の桜島麻衣先輩は何故か梓川 咲太にしか認識できなくなり、存在すらも忘れ去られる。観測される側の主観が観測対象に影響を与える量子力学の「シュレディンガーの猫」の例え話になぞらえたストーリーですが、いかにもラノベが好きそう中二病ネタ。ただ、様々なタイプの思春期症候群を解決して行く展開なので、面白い事も確か。

一般的なオタク諸氏にとては、今期1番の作品かも知れません。

OPの「君のせい」はキャッチーでエッジの効いた良曲。舞台は鴨志田作品定番の藤沢周辺と、七里ガ浜周辺。聖地巡礼にはお手軽で良いかな。




『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』



こちらもラノベ原作。100年戦争とジャンヌダルク物ですが、100年戦争って、意外に詳細を知らないんですよね。歴史物として、ちょっと面白いですが、基本はオタク向け活劇。女性のオッパイはプルルン!!です。妖精はチャム・ファウよりも断然セクシーでドッキっとしちゃいます。

音楽が『グレンラガン』や『ガッチャマン・クラウズ』でキレッキレのサウンドを作っていた岩崎琢。この人、東京藝術大の作曲科在学中に日本現代音楽協会新人賞を受賞しています。今作では幅広いジャンルをそつなくこなす器用な所を見せています。『アカメが斬る!』に近い感じ。


『SSSS.GRIDMAN』



円谷プロにTRIGGERのアニメーターの雨宮哲がウルトラシリーズのアニメ化を打診した事に端を発します。円谷はウルトラシリーズには許可を出さなかった様ですが、1993年の特撮作品『電光超人グリッドマン』で企画が進行したとか。

amazon primeで実写版が視聴出来ますが、パソコンとインターネットの普及期らしい、ちょっとチープな電脳空間物といった感じ。これを、どの様に現代的にアレンジするかが見ものですが、実は作画のカロリーは戦闘シーンに全振りしている。平成ウルトラマンシリーズの重量感の在る特撮をアニメで詳細に再現していて、これはかなり見ごたえがあります。

脚本は数々の戦隊ものを手掛けた 長谷川圭一。アニメでは『チアフルーツ』では良い仕事していましたね。


以上!!


今期は柿原優子が2作品で爆死。

『とある魔術師の禁書目録 Ⅲ』って・・・・もう間が空き過ぎて、前のストーリー忘れてしまいました。まあ、ローマ十字教との戦いになってから、話が大きすぎるのと、上条ちゃんの右手チート過ぎるので、惰性で観てるだけ。

バーナンキショックと似た展開

2018-10-19 10:52:00 | 時事/金融危機


株価、下げては上げ、上げては下げる展開ですが、下落で一儲けしようとする投資家が爆死する微妙な時間差攻撃。

バーナンキショックを思い出しましたが、当時はテーパリングを示唆するバーナンキの発言に新興国市場と株式市場が過剰反応した。日銀が異次元緩和を進めて資金供給わ拡大していたので市場の混乱は次第に収束し、半年後のFRBのテーパリング開始直前には日銀が異次元緩和第二弾を打ち出して援護射撃をした。


現在の状況は全く異なり、FRBは着々と利上げを継続し、ECBは緩和縮小を宣言しており、日銀はこっそり国債の購入額を縮小してステルス.テーパリングを実行中。

依然として緩和マネーで市場はジャブジャブしていますから、相場が下落しても損を取り戻そうとすると投資家が再び相場を釣り上げる。そこを狙って利確している連中との綱引きでしばらくボラティリティーの高い状態が続いた後、相場は一段下落で安定する。こんな事を繰り返すうちに、何の前触れもなく大暴落だ起こり、後に〇〇ショックと呼ばれる金融恐慌が始まると予測しています。

市場の崩壊の原因となるイベントが発生しない事が今回の危機の特徴で、リスクが広く浅く拡散しているために、特定の市場での過熱感が無いままに危機が発生すると予測しています。

湖の上を優雅に泳ぐ白鳥を対岸から見たら実は反対側はブラックだったってブラックジョークを提言して本日の妄想は終了。

映画 『若おかみは小学生!』・・・聖地巡礼 弾丸ツアー

2018-10-18 08:05:00 | アニメ
 

神戸に出張に行ったので、ちょっと足を延ばして有馬温泉へ。

夕方に東京で打ち合わせが有ったので、2時間の弾丸ツアーでしたが、こじんまりとした温泉街なので、見所は全て回り、足湯に入って帰って来ました。





















そう、今ネットで話題沸騰の『若おかみは小学生!』の聖地巡礼です。

一緒に出張に行かれた方も次の打ち合わせまで暇だというので、同行して頂きました。ついでに、映画を猛プッシュしておきました。「え、そんなに良い映画なの、今日この後観れるかな」と興味津々。

しかし、三宮から電車を乗り継いでも30分余りで着く場所に、あんな温泉街が有るなんて、神戸って驚きです。1400年の歴史を誇る温泉街は、とても趣が有りました。


映画はSNSでの話題沸騰を受けて、THOHOシネマズが再上映を決定。時間帯も夕方に移し、劇場も客席数の多いスクリーンで大人が仕事帰りに観れる体制を整えてくれています。地方でも新規に上映を決定する館が増えて来ました。


『カメラを止めるな』に続く、今年2番目の「口コミ大ヒット映画」になる事は確実かと思われます。子供から老人まで楽しめる間口の広い映画なので、どの位、興行収益を伸ばすかが楽しみです。

ところでTwitterでこんな書き込みを見つけました。「悲しくて涙が出るのではありません、美しくて涙が溢れるのです」・・・この一言に尽きる映画だと思います。間違い無く、実写を含めた今年No1ムービーです。




長短金利差

2018-10-15 11:31:00 | 時事/金融危機
 

出張などでしばらくアップ出来ないので、
「長短金利差」について、出張から帰ってきたら考察してみたいと思います。

FRBがジリジリと利上を続け、政策金利は2.00~2.25%の間。
米国10年債金利が3.14%、2年債が2.84%。


FRBがこのまま利上げを続けると、長短金利差が縮小して行きます。

短期の資金の借り換えを続けて利ザヤを稼いでいる投資家達ですが、金利差が小さくなると旨味が少なくなります。
どこかの時点で、リスクが意識されると、安全資産の米国債に資金が集中して、長期金利がポンと下がる様な事が起きます。

ここで、長短金利差が極めて接近したり、或いは一時的に逆転すると・・・投資家達は一斉にポジションを畳んで、資金を返済しようとします。


1) 長期金利の低下 = 将来的な景気の冷え込みが予測される
2) 米国債などの金利低下(価格上昇) = リスク回避の動き
3) FRBの利上げ(短期金利の上昇) = 景気にブレーキを掛ける

上の様な状況が同時に発生するので、トランプ大統領はFRBの利上げを名指しで非難しているわけですね。

一方、FRBは粛々と利上げを繰り返しています。そろそろ金利の均衡点に到達すると予測されていますが、そこからさらに利上げも有り得るとしています。

確かに、緩和マネーでジャブジャブの市場は健全な状態をとっくに過ぎています。FRBが今更、若干強引に利上げを継続した所で、バブルは新興国をはじめ、株式市場でも、債券市場でも十分に拡大してしまっています。

だから、どこかの時点で、FRBの利上げや日欧の緩和縮小は、風船に突き刺さる針の一刺しになります。

一方、先週からの株式市場の下落は、米長期金利の上昇が原因と言われています。米国債金利(10年債)金利が3.3%を超えた事で(価格は下落)、米国債で一儲けしようとする資金が株式市場から流出したとも言われています。このまま株式市場から資金流出が続くかは米国債金利次第ですが、一時期、米10年債の金利3%を巡って似た様な状況が発生していたので、3.5%に金利が近付くと株価が下がる展開がしばらく続くかも知れません。

問題なのは米国債金利の上昇要因で、米中貿易摩擦による輸入物価の上昇や、原油価格上昇によるコストプッシュを織り込んでいるならば、悪い金利上昇を見込んでいる訳で、FRBの利上げが景気に水を差す結果にもなり兼ねません。

しばらく楽天的だった市場は、だんだんと金利にナーバスになって行きます。椅子取りゲームの音楽はなり続けますが、気が付くと椅子が減って来るのが、今後の展開かと。

(新幹線の中でスマホで加筆しました。誤字脱字御免)