東映恒例の『ライダー+戦隊もの』の2本立を今年も見に行ってしまった。もちろんなんの期待もしていないけど、ついつい見にいってしまう。昔このシリーズで雨宮慶太監督が『人造人間ハカイダー』という傑作を作ったことがあったが、時々この枠で隠れた傑作が生まれることがある。それが忘れられないから、見てしまうのだ。でも、最近はあまり期待できない。
今回の新作は、ちょっとふざけた設定が気になっていた。弱さを売 . . . 本文を読む
予想を遥かに超える出来で、とても嬉しい。室賀厚にこういう青春ものが出来るのか、とかなり心配していたのだが、とりあえずは合格だろう。もちろんつくり方はかなり緩く、ストーリー展開にも無理がありすぎだし、ご都合主義の安易な構成にも呆れる。もう少し丁寧にリアリティーを感じさせる描写をしたらいいのにと、見ながら何度も思った。だけど、ドラマの核心の部分はしっかり守られているから、この映画を否定する気にはなら . . . 本文を読む
正直言ってこれには参った。戒田さんらしい作品なのだが、そのあまりの真直ぐさが、作品の力になりきれていない。象徴的なドラマのひとつひとつはとても興味深く、それらがひとつに重なっていくこともなく、別々の方向を向いたまま、この1本の作品の中に混在しているというのも、作者の意図どおりなのだから、問題はない。しかし、それが作品の力になっていかないところが、痛い。
目標となるものがなにもないただ広いばか . . . 本文を読む