今年一番の「とんでも映画」ではないか。これだけの大作なのに、ここまでつまらない映画になってしまったことは、犯罪的であろう。DVDで見てよかった。もし、間違えて劇場なんかで見てしまったら、途中から怒りでブルブル震えてしまったのではないか。それくらいに、まるで中身のない大バカ映画だった。
アンデァ・ラウの『墨攻』でも見て、少しは映画とは、どうあるべきかを見習ってもらいたいものだ。ビジュアル重視の . . . 本文を読む
次々に不思議な才能が現れてくるから今の日本映画からは目が離せない。ただ、作品の数があまりにも多く、その結果カスも多くなるため選択については、かなり困難を窮めることになる。何がよくて何がつまらないかは、自分の判断に委ねるしかないが(映画評論家なんて、あまりあてにならないし、だいたい評論家であってもこれだけ続々と新作が公開されれば追いかけることは不可能だろう。)微妙な出来の映画も多く、かなり難しい。 . . . 本文を読む
五反田団の前田司郎が書いた『愛でもない青春でもない旅立たない『恋愛の解体と北区の滅亡』に続く第3作。
相変わらずの脱力感で、よくもこんなにユルユルした小説を、しれっと書けるものだ、と思う。初めて彼の芝居を見た時(『家が遠い』)一体全体このユルさはなんのつもりなのか、と思った。あの時の気分そのままの小説で、舞台以上に小説の方が衝撃的なのは、「へたうま」っぽかった舞台より明らかに作為的無意識が際 . . . 本文を読む