こういうスポーツものには基本的に弱いのだが、それでもこれはよく出来ている。えこ贔屓なしで上手い、と思った。一気にラストまで読めた。なんのために闘うのか、ということの答えが「好きだから」というあまりに単純なところに落ち着くのに、それがこんなにもすっきり入ってくるのがいい。
主人公の磯上香織は、全中で準優勝したツワモノ。彼女が市民大会でどこの馬の骨ともわからない奴に負けた。彼女はただ勝つために剣 . . . 本文を読む
スニーク・プレビューで来年公開予定のこの映画を、こんなにも早くに見てしまった。宮藤官九郎監督の第2作である。
タイトルに「少年」とあるが実は「中年」のおっさんパンクバンドによるツアーを描くロードムービーだ。クドカンの前作『真夜中の弥次さん喜多さん』もロードムービーだった。しかも、前回と同じように今回もとてもブラックな笑いを満載した映画になっている。ゲロと糞尿ネタを多用する下品さは、もちろんわ . . . 本文を読む