この寂しさを真摯に受け止めて人は生きていかなくてはならないのか。お互いにもう少し歩み寄って(夫婦なんだから)しっかり支えあい生きていけたならいいのに、なんて思うのは、無責任な他人だから言えることで、当事者である彼らはあんなふうにしか生きれないのだろう、か。
結婚して、3年目。お互いを大事に思っているから踏み込まない。きちんと距離を取っている。たとえ夫婦であろうとも、ひとりひとりは別々の人間だ . . . 本文を読む
PFFのスカラシップで作られた作品である。新人、内藤隆嗣監督作品。まるで評判にもならなかったが、これは隠れた秀作かもしれない。あまりに地味で、見事なまでに何のセールスポイントもない映画だ。誰に見せたいのか、と突っ込みを入れたくなるほどである。DVDのパッケージはなんとか売るためにまるで喜劇映画のようになっていたが、あんなのには誰も騙されないし、あれで見たいと思う人もいない。そういう意味ではどうし . . . 本文を読む
『ウルトラマン』に続いて、『仮面ライダー』の新作も見てしまった。それにしても、これもまた凄かった。ヒロインの女の子が結婚式場から飛び出してくる。「私を取るか、仮面ライダーを取るか、はっきりして」と恋人に迫る。なんだ、これは!と思う。要するに、彼女の結婚相手が仮面ライダーなんですね。で、結婚式に参列している人たちも仮面ライダーで、彼女の父親もライダーだし、友だちもみんなライダーという周りがライダー . . . 本文を読む
20代の前半。自分が何ものでもなく、これからどう生きていけばいいのかもわからなくて、不安で孤独な時間。だから仲間と寄り添って、いっしょに怖々生きていこうとする。音楽がすべてではない。しかし、音楽があったからひとつになれた。大学を卒業して、2年が経つ。だからみんなもう24歳になる。
どこにでもあるようなお話である。だから、どこにでもあるような青春映画である。どこにでもいそうな今時の若者たちの群 . . . 本文を読む
ウルトラシリーズ45周年(だったっけ?)とか、映画の最初に出てくる。そうか、そんなになるのか、と感心する。だが、これはそれを記念した大作映画、というわけではない。だいたい45年なんて、なんだか半端すぎる。いっそのこと50周年とかなら、もっと分かりやすい。わざわざこういう冠はいらない。だいたいこれはいつものルーティーンワークの1本でしかないのだし。
なんて、言いながら、もう10年くらい映画のウ . . . 本文を読む