とても驚かされるような設定である。なんじゃこれ、と思わされる。でも、それはただのおふざけではない。ひとつのスタイルとなっている。その方法を武器にしてどんな芝居を見せてくれるのか、ドキドキした。しかも、それがとてもスタイリッシュで、おしゃれだ。
どこにでもあるような3人家族の話なのだが、彼らの家のリビングにある電化製品たちを、人間が演じるのだ。冷蔵庫とか、電子レンジや、TV、パソコン、携帯、蛍 . . . 本文を読む
最近なんだかこのタイプの小説に嵌っている。とは言え、それは、まぁ、先日も書いたけど『この女』とこれが僕の中ではつながっているというただそれだけの理由からなのだが。
誰かを捜す。失われた大切なもの。その過程で彼女の秘密が明らかになっていく。ある女の生きてきた軌跡をたどる旅を通して、自分自身が回復していく。同じように壊れてしまいそうになっていた男が、彼女と出会うことで、回復していく。でも、その事 . . . 本文を読む