1時間ほどの小さな作品だが、とても、真面目に誠実に作られてあり、好感が持てた。いかにも高校生らしい、という、そんな言い方がとてもぴったりの作品である。無理することなく自分たちの等身大のお話が展開する。サブタイトルにある「アイスと手紙と、ときどき隊長」の隊長って何? と気になっていたのだが、芝居を見るとすぐにわかる。あまりに単純すぎて、笑ってしまうけど、かわいい。お風呂にいる黄色のアヒルのおもちゃ . . . 本文を読む
これはもう映画ではない。この恐るべき映像体験をどう形容すべきなのか。拠り所とする言葉を持たない。たぶんこれは映画なのだが、その映画というものを見て、こんなにも衝撃を受けたことがない。今まで何千本もの映画を見てきて、ほとんどめぼしい映画は見落としていないと豪語出来るはずの僕が言うのだから、嘘でもないし、大袈裟な話でもない。ただの事実だ。2時間43分、ただスクリーンを茫然として見つめているだけである . . . 本文を読む