戦う白雪姫という発想はすばらしい。だが、それだけで、2時間以上の映画を引っ張ることはできない。企画倒れである。単純なお話をそのまま、見せても途中で飽きる。前半はいいのだが、後半になると話の展開が悪くなり、最後はグタグタになる。新しい白雪を見せたのなら、お話のほうももっともっと進化しなければ、発想に追いつかない。
とはいえ、なかなかよく考えてあるし、継母と、白雪の確執も、オリジナルを踏まえなが . . . 本文を読む
ウルトラマンの世界を舞台で見せる。僕の横に座っていた小学生には受けていた。学園物でもある。ウルトラ一族と、怪獣たちが同じ学校に通っていて、お互いに反目しあう。でも、主人公のウルトラマンとゼットンが協力してみんな仲良くなろうと努力するが、マンの兄弟たちが邪魔をする。なんだか学芸会のような芝居だ。円谷プロの協力が取り付けられなかったので、ウルトラマンとかいう、名前を使えなくて、「赤堀くん」という名前 . . . 本文を読む
『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督が、この超大作の監督として抜擢されたのは驚きだ。あの映画は青春映画の傑作だが、いかんせん小さな映画で、あれだけの実績から評価して『スパイダーマン』の新シリーズを委ねるなんて、大胆としかいいようがない。若くて実績もない才能を信じて彼にかなりのものを託す。この映画のプロデューサーにとっては命懸けの大冒険である。
結果はなかなかうまく機能したのではないか . . . 本文を読む
面倒だから2本セットで書くことにする。映画は『崖っぷちの男』と『ネイビーシールズ』だ。こういうB級映画をまるで大作のように宣伝して、公開する。なんだか詐欺みたいだ。でも、観客はちゃんとわかっているから劇場はがらがらである。
まずは、『崖っぷちの男』から。大体このタイトルを見て、興味をそそられるなんて人はあまりいないのではないか。ビデオリリースでも十分な作品である。見ているぶんにはそれなりに楽 . . . 本文を読む
生瀬勝久初主演映画だなんて触れ込みだが、そんなのセールスポイントにはなりません。生まれ変わりをテーマにした映画だが、バランスが著しく悪い。前世の記憶を持ったまま生まれ変わって、成長した娘に会いに行くなんていう話で、感動させるのは無理。
しかも、生まれ変わってからは、生瀬はもう出てこないというのも、大胆だ。主役なのに、ラスト30分は一切登場しないのである。なんだかなぁ、と思う。もちろん映画は俳 . . . 本文を読む