M・ナイト・シャマラン監督が再起をかけた最新作。初心に帰って、ロー・バジェットだが、アイデア勝負で見せる作品。でも、ダメだった。
期待したのだ。『シックス・センス』1本で、最高の評価を得て、どんどん同じパターンを連作した彼が、その後は悪評ばかりで、もう後はない状態にまで追い詰められたのは周知の事実だろう。今回背水の陣で挑んだはずなのに、あんな程度のオチでは、もう誰も納得しまい。低予算のホラーもど . . . 本文を読む
6月の試演会を経ての満を持しての本公演だ。予定通りの110分。でも、今回は試演会の設定をそのまま完全に残した。大幅に変更する場合もあるのに、今回はそうはしなかったのは作品自体の完成度が高かったから、難しかったのだろう。あまりにオリジナル(というか、トライアウトなのだが)そのままなので、印象としては再演に近い。
もちろん普通はこういうふうにして、完成版を作るのが常のはずなのだが、土橋さんなので、思 . . . 本文を読む
WOWOWによるTVシリーズを、TBS地上波で引き継ぎ、さらには今回の映画化に繋ぐ。こんなのは今までなかったパターンではないか。TVサイズのスケールではない作品を作るという試みがそういう過程を踏ませたか。それだけに「最後は劇場で、」という今までのワンパターンとは一線を画する作品をここに期待した。そこ試みは部分的には成功したが、大部分では、失敗している。
大長編であることのメリットが感じられない . . . 本文を読む
劇場公開最終日、ようやく見た。梅田では、たった1回しか上映はない。しかも、夜の10時からのみ。まだ、公開から1カ月も経っていないのに、である。日本での興行は惨敗だったようだ。
僕はとても、期待していた。だってあの『クロニクル』のジョシュ・トランク監督作品なのだ。あの小さな映画を作った彼があの1本で認められて、この大作の監督に大抜擢されたのである。アメリカンドリームを実現した彼がどんな挑戦を見せ . . . 本文を読む
まず、このタイトルがすごい、と思い手にした。表紙の絵にも魅せられた。そして、肝心の作品自体もタイトルそのままで、とても静かで、何も起きない。なのに、目が離せない魅力的な作品だった。学校という閉鎖された空間の怖さ。登場する子供たちの(登場するたくさんの、でも、ひとりひとりバラバラで別々の)名前が、見たことにないような名前で、そこに秘められてある意図も明白。孤として彼らの行動を追っていく。でも、ワン . . . 本文を読む