毎年、この時期、ウイングフィールドで、あみゅーずは公演を打つ。今年も彼女たちが帰ってくる、って感じだ。そんな安心感が彼女たちの作品の魅力。要するに、見るだけで、ほっとする。変わらないことがうれしい。安心して見ていられる。それって、寅さんシリーズのような感じだ。このまま、条さんと笠嶋さんが亡くなるまで(ごめんなさい、縁起でもない)続くといい。そんな気分で今回も見る。
今回のテーマは「みち」。とい . . . 本文を読む
久しぶりに彼女の小説を読む。デビュー作『蛇にピアス』以降、あまり興味を持てず、最近は読んでなかったけど、久々に読むこの最新作は、なかなか面白かった。
4話からなる連作。4人がロンド形式でつながる。(でも、最後にもとのところには戻ってこないけど)いずれも直接的ではないけど、東日本大震災の影響を受けている。あの震災によって人生が狂った。こんなはずじゃなかった。少しの齟齬のはずが、気付くとすべてを失 . . . 本文を読む
3時間に及ぶ大作である。それを無名の若い監督、蔦哲一朗がデビュー作として撮った。しかも自主映画として、である。さらに驚くべきことは、彼がデジタルではなく35ミリで撮影した、という事実だ。今時、メジャー大作映画ですらフィルムを使わないのに、頑固にフィルムにこだわった。デジタルの画像では表現できないフィルムの温もりを重視したのだ。しかし新人監督がそこまでするか? 普通なら予算の関係で一番に断念すると . . . 本文を読む
このノーテンキでバカバカしい映画を見ながら、なんだか少し幸せな気分になったのは、僕がちょっと疲れていたからだろうか。ふつうなら怒るところだ。こんなバカに2時間つきあうほど暇じゃない、と。でも、ほんとうに暇じゃないのか? というと、そうでもない。別にすることないし。ぼーっとしているだけ。あきれるくらいにいいかげんで、ポジティブなバカ女の巻き起こす騒動をあんぐりと見ている。
こいつ、ほんとうに医者か . . . 本文を読む