もう3Dはいいよ、と思う。正直言って見世物映画としての3Dはもう食傷気味だ。だいたい3D映画は字幕が浮き出てきて見難いから、あまり好きじゃない。映画に集中できないし。アトラクションとしては2時間は長いし。
でも、圧倒的スケールで迫る3D超大作なら見たかった。3D映画であることの利点を十二分に生かしたスペクタクルだ。今までSF限定で展開してきた3D映画の枠を打ち破るもの。人間ドラマとしてもちゃんと . . . 本文を読む
『さよならオレンジ』の岩城けいの第2作。前作ほどの衝撃はないけど、オーストラリアで過ごすことになった12歳の少年の1年間を通して、異文化の中で適応することの困難、そこから見えてくる新しい風景が、リアルなものとして伝わってくる。
きれいごとにはならない。いじめられ、居場所を失い、もがき苦しみながら、少しずつ自分の存在意義を見出していく真人の姿が、現地と全く適応出来ず、心を壊していく母親との対比で . . . 本文を読む