もう3Dはいいよ、と思う。正直言って見世物映画としての3Dはもう食傷気味だ。だいたい3D映画は字幕が浮き出てきて見難いから、あまり好きじゃない。映画に集中できないし。アトラクションとしては2時間は長いし。
でも、圧倒的スケールで迫る3D超大作なら見たかった。3D映画であることの利点を十二分に生かしたスペクタクルだ。今までSF限定で展開してきた3D映画の枠を打ち破るもの。人間ドラマとしてもちゃんとした作りをしていて、そこだけには収まらないような映画。そんな映画が見たかった。3Dだからこそ表現できる映画。それを今回は期待した。
監督が『ハードラッシュ』のバルサダール・コルマウクルであるのにも、心魅かれた。まずこれは、あくまでも娯楽映画であるべきだ、と思う。感動的な人間ドラマである前にちゃんとしたエンタメであって欲しい、と思う。なんだか、最初に言ってたことと矛盾するようだが、3Dはやはりアトラクションだ。それは否定出来ない。スケールの大きさや、迫力を表現することが、まず前提になるなんて、普通のヒューマン映画ではないことだ。
エベレスト登頂を目指す人たちの織りなす人間ドラマであると同時に極限状況でのサバイバルを3Dによる映像を駆使して見せる。その辺のバランス感覚はやはり娯楽映画で手腕を発揮した監督が好ましい。しかも、ただのエンタメではなく、ちゃんとしたドラマを描くことが出来る人がいい。その点、バルサダール監督は適任だ。『2ガンズ』でもバランス感覚に優れた才能を発揮している。
今回この地味なお話(実話の映画化)を、しっかり見せながら、適所に見せ場を用意して、最後まで飽きさせない。しかも、感動の押し売りはしない。ドキュメンタリータッチを貫く。クールな映画に仕立てた。
ラッシュアワーのようなベースキャンプ。どれだけたくさんの人たちがエベレストを目指しているのか。ここはちょっとした有名観光地なのだ。そこでちゃんと商売をしている人たちもいる。遭難事件を扱うのだが、どうしてここまで危険を冒してこんなことをするのか、僕にはわからない。でも、彼らにとっては大事なことなのだろう。映画を見ながら、主人公たちの情熱に少し距離を置いてしまう。ないわぁ、と思うから感情移入は出来ない。でも、この映画のドキュメンタリータッチに救われる。そのままの距離感で最後まで見ることが出来るのがいい。変に感情移入を強いられるよりいい。
凄い迫力は、だんだん飽きてくる。途中から3Dでなくてもいいかぁ、と思わせる。要するにこれが見世物ではないからだろう。ただ、お話自体はあまり面白くない。単純すぎるからだ。まぁ、実話だし、ただのエンタメではないから仕方ないけど。
悪い映画ではない。3Dが効果的で、よく出来ていることは認める。だいたいこれだけの映像をよく撮ってきたと感心する。過酷な条件で、スタッフ、キャストともに本当によくやった、と思う。ただ、やはり映画としてはそこまでで、それ以上ではないのが残念だ。でも、もっと凄いもの、ってなんだ? 自分でもよくわからない。
でも、圧倒的スケールで迫る3D超大作なら見たかった。3D映画であることの利点を十二分に生かしたスペクタクルだ。今までSF限定で展開してきた3D映画の枠を打ち破るもの。人間ドラマとしてもちゃんとした作りをしていて、そこだけには収まらないような映画。そんな映画が見たかった。3Dだからこそ表現できる映画。それを今回は期待した。
監督が『ハードラッシュ』のバルサダール・コルマウクルであるのにも、心魅かれた。まずこれは、あくまでも娯楽映画であるべきだ、と思う。感動的な人間ドラマである前にちゃんとしたエンタメであって欲しい、と思う。なんだか、最初に言ってたことと矛盾するようだが、3Dはやはりアトラクションだ。それは否定出来ない。スケールの大きさや、迫力を表現することが、まず前提になるなんて、普通のヒューマン映画ではないことだ。
エベレスト登頂を目指す人たちの織りなす人間ドラマであると同時に極限状況でのサバイバルを3Dによる映像を駆使して見せる。その辺のバランス感覚はやはり娯楽映画で手腕を発揮した監督が好ましい。しかも、ただのエンタメではなく、ちゃんとしたドラマを描くことが出来る人がいい。その点、バルサダール監督は適任だ。『2ガンズ』でもバランス感覚に優れた才能を発揮している。
今回この地味なお話(実話の映画化)を、しっかり見せながら、適所に見せ場を用意して、最後まで飽きさせない。しかも、感動の押し売りはしない。ドキュメンタリータッチを貫く。クールな映画に仕立てた。
ラッシュアワーのようなベースキャンプ。どれだけたくさんの人たちがエベレストを目指しているのか。ここはちょっとした有名観光地なのだ。そこでちゃんと商売をしている人たちもいる。遭難事件を扱うのだが、どうしてここまで危険を冒してこんなことをするのか、僕にはわからない。でも、彼らにとっては大事なことなのだろう。映画を見ながら、主人公たちの情熱に少し距離を置いてしまう。ないわぁ、と思うから感情移入は出来ない。でも、この映画のドキュメンタリータッチに救われる。そのままの距離感で最後まで見ることが出来るのがいい。変に感情移入を強いられるよりいい。
凄い迫力は、だんだん飽きてくる。途中から3Dでなくてもいいかぁ、と思わせる。要するにこれが見世物ではないからだろう。ただ、お話自体はあまり面白くない。単純すぎるからだ。まぁ、実話だし、ただのエンタメではないから仕方ないけど。
悪い映画ではない。3Dが効果的で、よく出来ていることは認める。だいたいこれだけの映像をよく撮ってきたと感心する。過酷な条件で、スタッフ、キャストともに本当によくやった、と思う。ただ、やはり映画としてはそこまでで、それ以上ではないのが残念だ。でも、もっと凄いもの、ってなんだ? 自分でもよくわからない。