今回のあみゅーずが描くのは、「恋愛」である。だが、ただの恋愛ではない。大事なのは、恋愛のほうではなく「それとも・・・」のほうみたいで、そこに込めてものを感じて欲しい、というのが条あけみさんたちの意図だ。ちゃんとお客さんに届いたかなぁ。
今回で4度目となるリーディング公演は、あみゅーずの定番になりつつある。簡単に出来るからやる、のではなく、本公演ではなかなか出来ないような大胆な挑戦が可能だからするのだ、という作り手側の心意気がびしびし伝わってくる挑発的な作品だった。
オープニングのイアン・フレイジャー『お母さん攻略法』が楽しい。お母さんとの恋愛だなんてありえないことをこんな風に堂々と描かれると、笑ってしまう。こういう軽いノリで、実はかなりシビアな出来事が描かれるなんて、と、感心した。
そのあと、いつもの前説やダンスシーンがあって本編に突入。こういう構成も心憎い。今回選ばれた作品は、『三角波』(向田邦子)、『離さない』(川上弘美)、『ラ・ヴェール嬢』(小川洋子)。いずれも先のリーディング公演で取り上げた作家たちだ。とてもいい趣味。しかし選んだ作品は一筋縄ではいかないものばかりで手強い。甘い恋愛を期待した向きには手痛いのではないか。これのどこが恋愛? と感じた人も多々あるはずだ。それこそが今回のねらいではないか。実によく出来ている。
6人の演じ手が、それぞれ朗読、ナレーション、演技、コロスを分担して、単純なリーディングには仕立てない。これからも本公演と並行して、ぜひ、いろんなチャレンジをこの「しゃば・ダバ・だぁリーディング」で行ってもらいたい。
今回で4度目となるリーディング公演は、あみゅーずの定番になりつつある。簡単に出来るからやる、のではなく、本公演ではなかなか出来ないような大胆な挑戦が可能だからするのだ、という作り手側の心意気がびしびし伝わってくる挑発的な作品だった。
オープニングのイアン・フレイジャー『お母さん攻略法』が楽しい。お母さんとの恋愛だなんてありえないことをこんな風に堂々と描かれると、笑ってしまう。こういう軽いノリで、実はかなりシビアな出来事が描かれるなんて、と、感心した。
そのあと、いつもの前説やダンスシーンがあって本編に突入。こういう構成も心憎い。今回選ばれた作品は、『三角波』(向田邦子)、『離さない』(川上弘美)、『ラ・ヴェール嬢』(小川洋子)。いずれも先のリーディング公演で取り上げた作家たちだ。とてもいい趣味。しかし選んだ作品は一筋縄ではいかないものばかりで手強い。甘い恋愛を期待した向きには手痛いのではないか。これのどこが恋愛? と感じた人も多々あるはずだ。それこそが今回のねらいではないか。実によく出来ている。
6人の演じ手が、それぞれ朗読、ナレーション、演技、コロスを分担して、単純なリーディングには仕立てない。これからも本公演と並行して、ぜひ、いろんなチャレンジをこの「しゃば・ダバ・だぁリーディング」で行ってもらいたい。