これはないわぁ、というようなシンプルにも程があるようなタイトル。さいとう市って、どこじゃ、と思わず突っ込みを入れたくなるけど、まぁ、架空のとある地方の町ですわ、とか、言われるのがオチで、どこにでもあるような、でも、どこにもないような、不思議な野球部が、なんだかよくわからないけど、確かに甲子園(というかほんとは有馬温泉ツアー)を目指して適当にがんばる話。
あさのあつこは『バッテリー』を書き上げた後も野球ものをたくさん書いているけど、本人も『バッテリー』とは違うものを提示したいと思って試行錯誤しているようだ。今回はちょっとした究極。ランニングしながら俳句を作る野球部。選手を餌で(まぁ、コロッケとか、食堂の券とか)釣る野球部。文系のひょろこい監督。野球部よりも温泉が好きな主人公。
肩の力の抜けた作品ではある。だが、コメディではない。何のために野球をするか、ということを突き詰めるとどうなるのか。スポ根ではなく、熱血でもなく、友情でもなく。楽しみのためのクラブ活動。甲子園を目指す、のではなく、たまたま甲子園にきちゃいました、というノリだ。だが、甲子園はそんな生易しいものではない、と「お叱り」を受けるだろう。
わかっている。でも、それだけではないのだ、ということが言いたいのだ。勝つための野球ではなく、勝つと楽しいから、という野球。まず、楽しめるか否かだ。それは、僕がいつもクラブ指導しながら心がけていることで、楽しくなくてはやる意味がない。それはクラブだけではなく、勉強も同じ。もちろん、世の中そんな甘いものではない、と誰もが言うはず。でも、苦しい世の中なんかいやだ。楽しいほうがいい。
昨日、よくやくバドミントン部の合宿を終えて帰ってきた。クタクタになった。その前も忙しかったし、ずっと補習と懇談(ついでに、クラブも)で、終業式からこっち一日も休んでない。(HPFもあるし)
そこに止めの合宿だ! よく倒れないものだ、と自分でも思う。(でも、昨日帰ってきたら頭が痛いし、フラフラでさっきまで12時間倒れていたけど)でも、楽しかった。合宿はスイカ祭りで、死ぬほどスイカを食べた。夏といえば、スイカでしょ、とばかりに保護者や先輩たちが差し入れでどんどこスイカを持ってきてくれた。有難い。そうして、我々のクラブは「バドミントン・スイカ部」となったのである! 練習よりスイカ、ってね。
ということで、この小説の姿勢はとてもよくわかるのだ。共感する。うちのクラブも(甲子園にはいかんけど、)スイカ食べて、今年も近畿大会(インターハイはもう終わったし、あれに出るのはなかなか難しいからね)にいけたらいいなぁ、と思う7月の終わりであった。
あさのあつこは『バッテリー』を書き上げた後も野球ものをたくさん書いているけど、本人も『バッテリー』とは違うものを提示したいと思って試行錯誤しているようだ。今回はちょっとした究極。ランニングしながら俳句を作る野球部。選手を餌で(まぁ、コロッケとか、食堂の券とか)釣る野球部。文系のひょろこい監督。野球部よりも温泉が好きな主人公。
肩の力の抜けた作品ではある。だが、コメディではない。何のために野球をするか、ということを突き詰めるとどうなるのか。スポ根ではなく、熱血でもなく、友情でもなく。楽しみのためのクラブ活動。甲子園を目指す、のではなく、たまたま甲子園にきちゃいました、というノリだ。だが、甲子園はそんな生易しいものではない、と「お叱り」を受けるだろう。
わかっている。でも、それだけではないのだ、ということが言いたいのだ。勝つための野球ではなく、勝つと楽しいから、という野球。まず、楽しめるか否かだ。それは、僕がいつもクラブ指導しながら心がけていることで、楽しくなくてはやる意味がない。それはクラブだけではなく、勉強も同じ。もちろん、世の中そんな甘いものではない、と誰もが言うはず。でも、苦しい世の中なんかいやだ。楽しいほうがいい。
昨日、よくやくバドミントン部の合宿を終えて帰ってきた。クタクタになった。その前も忙しかったし、ずっと補習と懇談(ついでに、クラブも)で、終業式からこっち一日も休んでない。(HPFもあるし)
そこに止めの合宿だ! よく倒れないものだ、と自分でも思う。(でも、昨日帰ってきたら頭が痛いし、フラフラでさっきまで12時間倒れていたけど)でも、楽しかった。合宿はスイカ祭りで、死ぬほどスイカを食べた。夏といえば、スイカでしょ、とばかりに保護者や先輩たちが差し入れでどんどこスイカを持ってきてくれた。有難い。そうして、我々のクラブは「バドミントン・スイカ部」となったのである! 練習よりスイカ、ってね。
ということで、この小説の姿勢はとてもよくわかるのだ。共感する。うちのクラブも(甲子園にはいかんけど、)スイカ食べて、今年も近畿大会(インターハイはもう終わったし、あれに出るのはなかなか難しいからね)にいけたらいいなぁ、と思う7月の終わりであった。