先日見た映画『県庁おもてなし課』とよく似た筋立てだが、こういうワンシチュエーションのコメディはカンセイの法則の得意ジャンルだろう。隈本さん演じる課長を中心にして、やる気のない面々と、その周辺の人たちとののどかなやりとりは悪くない。
だが、話の作り方があまりに緩くてこれでは説得力はない。ここまでルーズな部署を許すような町役場はないのではないか。まぁ、この冗談のような設定をあまり気にしなければ、楽しめる。
でも、僕はちょっと無理だった。ありえないと思うと、話に乗れない。ある種のファンタジーだと思えれるような作り方をしてくれたらいいのだが、永富さんは基本結構リアリズムなので、そのへんの齟齬が、僕には気になって仕方ない。だから、話に乗りきれないのだ。
当然の采配で閉鎖を進言された観光課が、生き残りをかけて秘策を繰り出す。ここを憩いの場にしていた町内の面々の協力で、町おこしのレジャーランド建設に挑むのだが、そんな簡単に事が運ぶとは素人の僕にでも思えない。テーマパーク建設のプロの助力もあるのだが、彼らのアイデアがまるですごくない。あれでは無理でしょ、としか思えないのだが。
やりたいことはわかるけど、詰めが甘すぎて、説得力がない。自分が本当にしたいことをする。それはもちろん大事なことだ。だが、そこに気付くまでのドラマとしてはあまりにご都合主義すぎた。都会からやってきた2人の視点からすべてのお話を組み立ててもよかったのではないか。なのに、そこに集約できない視点の混在が、作品をつまらなくしている。
憩いの場は必要だ。ゆるくて、リラックス出来て、ここに来るとまた、なんだか元気が湧いてくる。事業仕分けで一番に狙われるのはこういう部署なのだが、ここがどれだけ大切な場所なのか、そのことをこの芝居には不在の町長も含めた閉鎖推進派も含めた人たちも理解する、というような展開があっていい。(まぁ、それはそれであまりに予定調和なので、別になくてもいいけど。)
本当なら町長になっていてもいい隈本さん演じる観光課課長の立ち位置をもう少し書き込んだほうがよかったのではないか。彼が左遷される原因は描かれてあるのだから、ただの無能ではないことは話の前提。なのに、彼をそれ以上には描かないまま終わるのはなんだかなぁ、と思う。
だが、話の作り方があまりに緩くてこれでは説得力はない。ここまでルーズな部署を許すような町役場はないのではないか。まぁ、この冗談のような設定をあまり気にしなければ、楽しめる。
でも、僕はちょっと無理だった。ありえないと思うと、話に乗れない。ある種のファンタジーだと思えれるような作り方をしてくれたらいいのだが、永富さんは基本結構リアリズムなので、そのへんの齟齬が、僕には気になって仕方ない。だから、話に乗りきれないのだ。
当然の采配で閉鎖を進言された観光課が、生き残りをかけて秘策を繰り出す。ここを憩いの場にしていた町内の面々の協力で、町おこしのレジャーランド建設に挑むのだが、そんな簡単に事が運ぶとは素人の僕にでも思えない。テーマパーク建設のプロの助力もあるのだが、彼らのアイデアがまるですごくない。あれでは無理でしょ、としか思えないのだが。
やりたいことはわかるけど、詰めが甘すぎて、説得力がない。自分が本当にしたいことをする。それはもちろん大事なことだ。だが、そこに気付くまでのドラマとしてはあまりにご都合主義すぎた。都会からやってきた2人の視点からすべてのお話を組み立ててもよかったのではないか。なのに、そこに集約できない視点の混在が、作品をつまらなくしている。
憩いの場は必要だ。ゆるくて、リラックス出来て、ここに来るとまた、なんだか元気が湧いてくる。事業仕分けで一番に狙われるのはこういう部署なのだが、ここがどれだけ大切な場所なのか、そのことをこの芝居には不在の町長も含めた閉鎖推進派も含めた人たちも理解する、というような展開があっていい。(まぁ、それはそれであまりに予定調和なので、別になくてもいいけど。)
本当なら町長になっていてもいい隈本さん演じる観光課課長の立ち位置をもう少し書き込んだほうがよかったのではないか。彼が左遷される原因は描かれてあるのだから、ただの無能ではないことは話の前提。なのに、彼をそれ以上には描かないまま終わるのはなんだかなぁ、と思う。