ここまでメリハリのない作り方をされたなら、これが何のための、どんな映画だか、そんなことすら観客には伝わらないことだろう。もちろんそれでも面白かったのなら、それはそれでいい。だが、この映画はちょっとやりすぎてしまったようだ。
学生が作った前衛的な実験映画のような独りよがりとなっている。緩い時間の流れ方も、心地よさよりも居心地の悪さを感じさせる。ボスの愛人と関係を持ち、ボス自身から、その女を殺すように命令された男(浅野忠信)は、言われたまま女を殺して、香港からプーケットへと高飛びする。そこで、出遭った様々な人たちとの関わりが描かれていく。
罪の意識から逃れられないまま、最期には自ら命を投げ出すように殺されていく。そんな彼の心の旅が描かれているのだろうが、そんな心象風景を2時間にも亘って綴られたって、あまり感心しない。
前作『地球で最後のふたり』同様スタイリッシュで、けだるい雰囲気は悪くないけど、それ以上のものはない。監督は ペンエーグ・ラッタナルアーン。
学生が作った前衛的な実験映画のような独りよがりとなっている。緩い時間の流れ方も、心地よさよりも居心地の悪さを感じさせる。ボスの愛人と関係を持ち、ボス自身から、その女を殺すように命令された男(浅野忠信)は、言われたまま女を殺して、香港からプーケットへと高飛びする。そこで、出遭った様々な人たちとの関わりが描かれていく。
罪の意識から逃れられないまま、最期には自ら命を投げ出すように殺されていく。そんな彼の心の旅が描かれているのだろうが、そんな心象風景を2時間にも亘って綴られたって、あまり感心しない。
前作『地球で最後のふたり』同様スタイリッシュで、けだるい雰囲気は悪くないけど、それ以上のものはない。監督は ペンエーグ・ラッタナルアーン。