「この物語の感動は、まさしく宮崎映画の実写版を見ているようだ。」って一体誰が言ったんだい?宮崎映画の実写なんか誰も見たくはないと僕は思うね。あれはアニメだから、感動できるのだ。例えば『もののけ姫』の実写なんて誰が見たいと思う?まぁ、今回の作品は『天空の城 ラピュタ』あたりをイメージしたのだろうが、これはただの単純ファンタジーと考えたほうがいい。
『もののけ姫』の英語版台本を書いたらしいニール・ゲイマンという人が脚本を書き、『レイヤー・ケーキ』のマシュー・ボーンが監督をしたこの映画は、とても楽しくて、ロマンチックな映画だ。宮崎映画とは別の意味で悪くない出来だと思う。
ウォール(壁)のむこう側は魔法の世界で、人間は絶対に行ってはならない場所なのに、門番を欺き、一人の青年が壁を越えてしまい、そこで囚われの王女と一瞬の恋をして、彼女は身籠り生まれた子供は、青年が育てる。(ここまでがプロローグ)そして、時は流れ、そんな風にして生まれたその子供トリスタンが成長したところから、物語が始まる。
大人になったトリスタン(チャーリー・コックス)は「スターダスト」を求めて旅をする。そして、人間の姿になったスターダスト(クレア・デインズ)と出会い、彼女を連れて生まれ故郷に戻ろうとするが、その間に様々な苦難が待ち受けている。こういうある種の定石をしっかり踏まえて、ハラハラドキドキの2時間の大冒険を見せてくれる。
魔法と冒険の世界は、もうCGの力で何を見せても、誰も驚くことはなくなった。そんな状況下では、何が必要かは明白だ。お話自体のおもしろさである。ディテールを大切にして、ダイナミックで繊細なドラマ作りが必要だ。
次々と死んでいく7人の王子たちとか(彼らはあの世にも行けずに幽霊としてみんなでことの成り行きを見守る)若返るためにスターダストの心臓を狙う3人の魔女とか、ある種のお決まりのような人物に、ほんの少し新しい味付けが施されているのもいい。そして、ロバート・デ・ニーロの空飛ぶ海賊船のキャプテン。彼の豪快だが、実はとても可愛い性癖。こういう設定が隠し味として用意されている。
お話の楽しさをきちんと追求した正統派ファンタジー映画である。作品としての完成度も高い。テンポがよく、気持ちのいい作品に仕上がっている。
『もののけ姫』の英語版台本を書いたらしいニール・ゲイマンという人が脚本を書き、『レイヤー・ケーキ』のマシュー・ボーンが監督をしたこの映画は、とても楽しくて、ロマンチックな映画だ。宮崎映画とは別の意味で悪くない出来だと思う。
ウォール(壁)のむこう側は魔法の世界で、人間は絶対に行ってはならない場所なのに、門番を欺き、一人の青年が壁を越えてしまい、そこで囚われの王女と一瞬の恋をして、彼女は身籠り生まれた子供は、青年が育てる。(ここまでがプロローグ)そして、時は流れ、そんな風にして生まれたその子供トリスタンが成長したところから、物語が始まる。
大人になったトリスタン(チャーリー・コックス)は「スターダスト」を求めて旅をする。そして、人間の姿になったスターダスト(クレア・デインズ)と出会い、彼女を連れて生まれ故郷に戻ろうとするが、その間に様々な苦難が待ち受けている。こういうある種の定石をしっかり踏まえて、ハラハラドキドキの2時間の大冒険を見せてくれる。
魔法と冒険の世界は、もうCGの力で何を見せても、誰も驚くことはなくなった。そんな状況下では、何が必要かは明白だ。お話自体のおもしろさである。ディテールを大切にして、ダイナミックで繊細なドラマ作りが必要だ。
次々と死んでいく7人の王子たちとか(彼らはあの世にも行けずに幽霊としてみんなでことの成り行きを見守る)若返るためにスターダストの心臓を狙う3人の魔女とか、ある種のお決まりのような人物に、ほんの少し新しい味付けが施されているのもいい。そして、ロバート・デ・ニーロの空飛ぶ海賊船のキャプテン。彼の豪快だが、実はとても可愛い性癖。こういう設定が隠し味として用意されている。
お話の楽しさをきちんと追求した正統派ファンタジー映画である。作品としての完成度も高い。テンポがよく、気持ちのいい作品に仕上がっている。