久しぶりでいちびり一家を見た。変わらず、素敵だ。方向性を変えることなく、頑固に自分たちのスタイルを守り、その中でしか表現できないものを提示する。ほかでは不可能な不思議な世界を見せる。
だいたい、僕に言わせると、阪上さん(もちろん、作、演出、主演で主宰者の阪上洋光)の存在自体が摩訶不思議だ。彼の圧倒的な存在感、ではない。彼のとてもひそやかな存在感だ。温かく包み込むような作劇。舞台上での出しゃばらない姿。(あんなに図体はでかいのに! すみません!!)
演奏はいつものアツキイズムの面々で、音楽劇というスタイルを堅持する。そうじゃなくては語れないのだ。今回は「赤ちゃん」から始まる。誕生から死まで。いなくなった猫を探す冒険。みんなが歌う。みんなが語る。お話はどんどん横滑りしていく。最初の話からずれていくけど構わない。
これはもう夢の中のお話のよう。誰が見た夢か、なんていうこともどうでもいい。病院の屋上で、現実と幻想が混然一体となり、心地よく帰着する。人が、おぎゃぁ、と生まれてきて、いくつもの歳月を過ごし、やがて、老いていき、死んでいく。看護師たちが見守る中、心の旅を繰り返す患者たち。たった75分の万華鏡。何度となく衣装替えを繰り返し、3人の女優たちがこの夢のステージを彩る。彼女たちの姿を見ているだけで楽しい。それを阪上さんが包み込む。
だいたい、僕に言わせると、阪上さん(もちろん、作、演出、主演で主宰者の阪上洋光)の存在自体が摩訶不思議だ。彼の圧倒的な存在感、ではない。彼のとてもひそやかな存在感だ。温かく包み込むような作劇。舞台上での出しゃばらない姿。(あんなに図体はでかいのに! すみません!!)
演奏はいつものアツキイズムの面々で、音楽劇というスタイルを堅持する。そうじゃなくては語れないのだ。今回は「赤ちゃん」から始まる。誕生から死まで。いなくなった猫を探す冒険。みんなが歌う。みんなが語る。お話はどんどん横滑りしていく。最初の話からずれていくけど構わない。
これはもう夢の中のお話のよう。誰が見た夢か、なんていうこともどうでもいい。病院の屋上で、現実と幻想が混然一体となり、心地よく帰着する。人が、おぎゃぁ、と生まれてきて、いくつもの歳月を過ごし、やがて、老いていき、死んでいく。看護師たちが見守る中、心の旅を繰り返す患者たち。たった75分の万華鏡。何度となく衣装替えを繰り返し、3人の女優たちがこの夢のステージを彩る。彼女たちの姿を見ているだけで楽しい。それを阪上さんが包み込む。