この芝居には全く意味がない。さすが青木さんだ。やるときは徹底的に、である。本当に気持ちがいいくらいに、全くもって何の意味もない。何かをここから考えようとすることすら拒否するくらいの潔さだ。だいたい恋である。そんなものにご大層な意味はいらない。電撃的にドキューンと恋してもらいたい。好きになったらなんでもありだ。頑張れ!
ところで、これってそんな話だったっけ。最初は占いの話だった、はずだ。いいかげん占い。そこからカルト教団のお話になる? でもこいつらのしていることはただのいんちき占いの延長で、宗教にすらなってない。そこに女子高生がやってきて、彼女を教祖にして、マンションの一室でドタバタしてるだけ。そのお隣さんは、結婚請負相談所。警官に恋した女をサポートする。でも、その警官のことを同僚の婦人警官も好き。さぁ、どうする。いやぁ、どうもしない。
ただのドタバタコメディーなんかではない。ちゃんとした会話劇である。いつものクロムとはひと味違う。役者たちがきちんと話をしてる。でも、ほんとうにどうでもいいことで、くだらない。無意味もここまでやられると、強烈で、凄いことではないか。ラストだってオチがない。オチないのに終わる。マネキンではオチません。でも、ただくだらないことをしているだけではありません。そんなことされても、普通なら腹が立つだけのはずだ。でもこれには腹は立たない。呆れるけれども、引き込まれる。いいかげんな芝居に見えてそれを徹底させるから、なんとも気持ちがいい。青木さんはこういうことをやりたかったのだろう。だから、そういうことをやりきったのでよかったと思う。
なんとも納得のいく芝居だ。特別なことは何もない。物足りないくらいにあっさりだ。恋愛なんてものがもともとくだらない。『恋する剥製』は『恋する惑星』に似ている。これはウォン・カーウァイのあの作品へのオマージュなのか。まぁ、それはないかぁ。
無意味を極めると、ただの無意味にしかならないから、占いなんか、嘘ばっか。恋愛なんて自由自在。みんなでこのなんでもありの芝居に打ちのめされよう! くだらないくらいにおもしろい。
ところで、これってそんな話だったっけ。最初は占いの話だった、はずだ。いいかげん占い。そこからカルト教団のお話になる? でもこいつらのしていることはただのいんちき占いの延長で、宗教にすらなってない。そこに女子高生がやってきて、彼女を教祖にして、マンションの一室でドタバタしてるだけ。そのお隣さんは、結婚請負相談所。警官に恋した女をサポートする。でも、その警官のことを同僚の婦人警官も好き。さぁ、どうする。いやぁ、どうもしない。
ただのドタバタコメディーなんかではない。ちゃんとした会話劇である。いつものクロムとはひと味違う。役者たちがきちんと話をしてる。でも、ほんとうにどうでもいいことで、くだらない。無意味もここまでやられると、強烈で、凄いことではないか。ラストだってオチがない。オチないのに終わる。マネキンではオチません。でも、ただくだらないことをしているだけではありません。そんなことされても、普通なら腹が立つだけのはずだ。でもこれには腹は立たない。呆れるけれども、引き込まれる。いいかげんな芝居に見えてそれを徹底させるから、なんとも気持ちがいい。青木さんはこういうことをやりたかったのだろう。だから、そういうことをやりきったのでよかったと思う。
なんとも納得のいく芝居だ。特別なことは何もない。物足りないくらいにあっさりだ。恋愛なんてものがもともとくだらない。『恋する剥製』は『恋する惑星』に似ている。これはウォン・カーウァイのあの作品へのオマージュなのか。まぁ、それはないかぁ。
無意味を極めると、ただの無意味にしかならないから、占いなんか、嘘ばっか。恋愛なんて自由自在。みんなでこのなんでもありの芝居に打ちのめされよう! くだらないくらいにおもしろい。