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映画・演劇のレビュー

原田マハ『暗幕のゲルニカ』②

2016-12-31 00:56:08 | その他
残り300ページを読んだ。前回①を書いた後、すぐに一気に読んでいたのだが、その後が忙し過ぎて書く暇がなかった。あまり間が空きすぎて、何を書けばいいのか、わからないけど、最後まで読むと、なかなかエンタメで、最初の印象とは違う。



ゲルニカを奪え、という感じのサスペンスになる。これなら、僕は『楽園のカンヴァス』のほうが好きだ。戦争を背景にした美術ドラマで、ふたつの時代をつなぎ、あの頃も今も同じように陰謀が渦巻き、きな臭い時代で、でも、そんな中で戦争のない平和な世界の実現のため、絵画に何が出来るのかを問う。そんな作品には確かになっている。ニューヨークにゲルニカを運び出すことは可能か。遥子が望んだ「ピカソの戦争」展は実現するか。



遥子がテロ組織に拉致されるところから、なんだか荒唐無稽になってつまらない。「驚愕のラスト」も、なんだかなぁ、だった。最初はあんなにも期待させといて、確かに読み物としてはおもしろかったけど、少しつまらない。
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