Netflixのオリジナルシリーズ。全6話からなるアニメーション。アニメ版の劇場用映画『ゴジラ』3部作を手掛けた瀬下監督作品なので期待した。
50分前後の6話だからスケールとしては2時間半くらいの映画2本分くらいの長さだが、1話ごとに一応独立するエピソードに仕立て上げられている連続ドラマスタイル。
子どもたちを主人公にした「ひと夏の冒険もの」になっている。なぜ子どもなのか、は問わない。ガメラと言えば子どもたちが活躍するというオリジナルを踏襲したのか。怪獣たちはなぜか子どもたちを襲うという設定が子ども騙しに思えて見ていて醒める。
しかも無理矢理主人公の4人の少年たちにクローズアップしていく。なんだかご都合主義な安易な展開。そして必ず毎回ガメラが彼らを助けにくる。何故の辻褄合わせはあるけど、あまり感心しない。
金子修介監督による平成ガメラ3部作は素晴らしい映画だったから、これにも期待したのだが、残念な作品な作品になっていた。懐かしい怪獣たちがみんなリニューアルして登場するのは楽しいが、それ以上のことはない。(それにしてもバルゴンだけが出て来なかったのはなぜ?)それから、時代設定を90年代(89年夏)にしたのはなぜだろう。気になることばかり。
オリジナルへのオマージュに止まらない令和のガメラが見たかった。