これで僕は3回目となるTHE 2VS2作品。先の2作品とはタッチが変わり、新展開を見せてくれる。劇団名に今回から「The」を入れたのは、伊達じゃない。18回公演で切り開く新境地は、今までのバラエティーに富んだ作品から、ある種の統一感を持ったものへの変貌だ。全体のトーンが、とてもブラックな感じになった。ちゃんとしたオチがないものもある。その気味悪さがとてもいい。
いつもながらの捻りは健在だが、そこで安心させるのではなく、不安な気分にすらさせる。第1話の「同窓会白書」は、いつもながらのパターンなのだが、不登校で誰にも覚えられていない男を起点にしての展開や、思い出したくもない記憶をフラッシュバックで見せながら、どこにも帰着しない同窓会の一夜を見せるという構造の勝利だ。2話「うるサイゼやつら」の気持ち悪さもいい。今回の6作品はいずれも、そんな落ち着きの悪さが身上だ。いたずらにスケールの大きな話となる4話「愛の宇宙」が象徴的だ。このシュールな展開は感動ものだ。
いつも驚きを提供してくれるパンフも、今回は今までを遙かに凌駕する。今時、ドーナツ版レコードのジャケット仕様である。こういうありえない発想を平気でして、楽しんでしまう。すごいやつらだ。バカバカしい、ということの意味をよく理解している。スタイリッシュでスマートなコメディーを標榜しながら、なんだか、とてもずっこける。なのに、そこが、反対に魅力になるというなんとも都合のよい、不思議集団が彼らなのだ。
どこまでが本気で、どこからが冗談なのか、よくわからない。でも、彼らは真面目だし、いつも本気で一生懸命だ。だから、きっと冗談はない。3,5,6話もいずれも、同じ発想だ。必死になって、彼らは生きる。でも、うまくいかない。これってもともとはショートコントだったはずなのに、なんだかシリアスな人生模様を描くドラマになっているではないか。そんなところが、今回の成功の理由だ。次回、さらなる進化を期待したい。
いつもながらの捻りは健在だが、そこで安心させるのではなく、不安な気分にすらさせる。第1話の「同窓会白書」は、いつもながらのパターンなのだが、不登校で誰にも覚えられていない男を起点にしての展開や、思い出したくもない記憶をフラッシュバックで見せながら、どこにも帰着しない同窓会の一夜を見せるという構造の勝利だ。2話「うるサイゼやつら」の気持ち悪さもいい。今回の6作品はいずれも、そんな落ち着きの悪さが身上だ。いたずらにスケールの大きな話となる4話「愛の宇宙」が象徴的だ。このシュールな展開は感動ものだ。
いつも驚きを提供してくれるパンフも、今回は今までを遙かに凌駕する。今時、ドーナツ版レコードのジャケット仕様である。こういうありえない発想を平気でして、楽しんでしまう。すごいやつらだ。バカバカしい、ということの意味をよく理解している。スタイリッシュでスマートなコメディーを標榜しながら、なんだか、とてもずっこける。なのに、そこが、反対に魅力になるというなんとも都合のよい、不思議集団が彼らなのだ。
どこまでが本気で、どこからが冗談なのか、よくわからない。でも、彼らは真面目だし、いつも本気で一生懸命だ。だから、きっと冗談はない。3,5,6話もいずれも、同じ発想だ。必死になって、彼らは生きる。でも、うまくいかない。これってもともとはショートコントだったはずなのに、なんだかシリアスな人生模様を描くドラマになっているではないか。そんなところが、今回の成功の理由だ。次回、さらなる進化を期待したい。