習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

M☆3『こいのいたみ』

2011-01-18 23:42:50 | 演劇
 同じパターンが何度となく、微妙に形を変えて繰り返されていく。その中で、今ある幸せを守りたいからこの瞬間に死んでしまおうとする恋人たちの姿が描かれるのだが、いろいろな障害や、状況からなかなか上手くいかない、ということが描かれていく。リセットして、変化をつけて、何度も繰り返されていくのを見ることになる。

 見ていて、つまらなくはないのだが、それが何なのか、と思う。いろいろ趣向は凝らされているが、それだけだ。舞台中央にあったテーブルとその周囲の椅子が空中に浮かび上がるシーンから始まり、ミラーボールが回転し、アイホールの外の風景を取り込んだり、そこから出たり入ったりして、ドタバタと話は展開していく。テンポがよくあれよあれよという間にまた、新しいシチュエーションで同じような話が再開する。

 もちろんこれはストーリーを追っていく普通の芝居ではない。パフォーマンスに近い。いくつものバリエーションの中からある種の普遍が見えてくるのだが、これだけでは見ていてあまりインパクトはない。

 正直言うと、なんだかよくわからないまま終わってしまった。2時間もあるのに退屈はしなかったのはさすがだが、残念ながらそれ以上のものはない。まぁ、僕にはよくわからないだけで、ここにはいろんなものが込められてあるのかもしれないが、伝わらなかった。それより何より見た瞬間から、どんな内容だったのかを忘れている。今1週間以上前を振り返りながら書こうとしているのだが、難しい。だから、これ以上は何も書けない。ごめんなさい。

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