とてもきれいな映像で、東京の町並みが描かれていく。どこにでもあるような風景をきちんと撮り、その美しさを際立たせようとする姿勢がいい。林立するマンション、商店街にある小物屋の店先、街角、公園、河川敷、走る電車。なんでもない風景を一番きれいにみえるように撮っている。僕らが普段目にしているなんでもない風景。そのあたりまえの世界は、実はこんなにも美しい、と思わせてくれる。この小さな映画の素敵なところは、こういう映像の切り取り方ができたことに尽きるだろう。
お話自体は、安っぽい少女漫画で、、かわいらしいけれども、とても大人を納得させるようなものではない。公園に捨てられた子犬。木のうろの中に置かれた小さな箱。そこで、文通する男女。東京に出てきて服飾デザイナーを目指す女の子と、一時保育の託児所で働く男の子。この二人が出会うまでの小さな物語。
ノラ犬が公園でずっと1匹で生活できたりしないし、箱はきっと他の人たちに見つかってしまうはずで、全くリアリティーはない。ただきれいに描かれただけの映画だ。だけれども、これはこれで気持ちがいい。絵空事の夢物語として、65分の映像詩を作った無邪気な作者たち(監督は新人の窪田崇。)には、罪はない。
お話自体は、安っぽい少女漫画で、、かわいらしいけれども、とても大人を納得させるようなものではない。公園に捨てられた子犬。木のうろの中に置かれた小さな箱。そこで、文通する男女。東京に出てきて服飾デザイナーを目指す女の子と、一時保育の託児所で働く男の子。この二人が出会うまでの小さな物語。
ノラ犬が公園でずっと1匹で生活できたりしないし、箱はきっと他の人たちに見つかってしまうはずで、全くリアリティーはない。ただきれいに描かれただけの映画だ。だけれども、これはこれで気持ちがいい。絵空事の夢物語として、65分の映像詩を作った無邪気な作者たち(監督は新人の窪田崇。)には、罪はない。