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映画・演劇のレビュー

『サン・ジャックへの道』

2007-12-08 12:07:28 | 映画
コリーヌ・セロー監督によるハート・ウォーミング。仲の悪い3人の兄妹たちが、母の遺した遺産を受け取るため遺言にある3ヶ月にも及ぶ巡礼の旅に出る。

 この徒歩での旅を通して、周囲の人たちとの関係の中で、いがみ合っていた3人が心を開いていくという、まぁ、よくあるお話だ。しかし、フランスからスペインへの自然と、田舎の風景が素晴らしく、お話よりも、美しい風景を見ているだけで心がなごむ。スローライフのよさを実感させてくれるような映画。こういうのを見ると、早くイオセリアーニの新作が見たくなる。

 正直言って別に何も書く事がない。とてもいい映画である。それだけ。でも、ここまで気持ちのいい映画は稀であろう。貴重な作品だ。

 まぁ、それくらいに単純でノーテンキな映画なのだ。ここまで映画を見ながら何ひとつ考えなかったことって、めったにないことだ。凄い。みんな幸せになってよかった。

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