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映画・演劇のレビュー

『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

2014-10-24 23:30:58 | 映画
 シリーズ第3作は、なんとハリソン・フォードが参戦。どこまでもエスカレートする豪華スター夢の競演シリーズ。しかも、今回は敵役にメル・ギブソンを起用。(前回のジャン・クロード・ヴァンダムでもなかなか、と思ったけど)どこまでも豪華に1枚看板のアクションスターを湯水のように使う。

 「ありえない!」も、もう3度目となると、さすがに驚かない。またやってるよ、くらい。ド派手なアクションシーンのつるべ打ちにも、麻痺する。こんなにも凄まじいスタントの連続。戦車もどんどこ出てきて、最後には、廃墟と化したドでかいビルを丸ごと破壊してしまうのだから恐れ入る。もうなんでもありなのだ。凄すぎる。でも、なんだか疲れてしまう、というのが正直な感想。

 冒頭のアクションシーン、凄まじい。その後、すぐの第2弾も凄い。この2連発で、まず、ウエズリー・スナイプス、次にはメル・ギブソンを登場させる。その後、ちょっとアクションはお休みして、満を持してCIAの要人であり、今回のミッションの依頼人であるハリソン・フォードが登場。もちろん、レギュラー陣は、最初のシーンからちゃんと出ている。(前作でうれしい登場をした渋すぎるチャック・ノリスは残念ながら今回は出ない) 隠し味は、なんとアントニオ・バンデラスをコメディリリーフに使用するという大判振る舞い。どこまでやれば気が済むのかと呆れるばかりだ。スタロ-ンは、ちゃんと主役の任を果たす。オールスター顔見せ映画ではなく、「オレ様映画」なのだ。

 じいさんたちが若いもんには負けられないと、大暴れするブルース・ウィルスによる『RED レッド』シリーズとは、趣は違う。しかも、懐かしの往年のアクションスターは今、的な企画でもない。彼らは生涯現役アクションスターという誇りを胸にかつてないスケールのアクションに挑むのだ。

 ドカン、ドカンと破壊の限りを尽くすのも先の2作同様。もちろん、スケールはどんどんアップしないではいられない。どこまでやるか、と思わせる。2時間超えの作品だが当然のことだが、退屈させることはない。

 だが、この映画は、実はただのアクションではないのだ。なんと、「いくつになっても仲間はいいなぁ、」という映画なのである。しかも、今回は、最後に年寄りと若者がチームを組んで、お互いをリスペクトできる関係を作るというお話になる。このラストを見て、なんだか、いいなぁ、と思う。

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