若い集団によるエネルギッシュな舞台を見ていると、思わず応援したくなる。ちょっと特異な設定のもと、のびのびと自分たちの想像力の翼を広げて、1本のドラマを立ち上げていこうとする姿勢は買う。ダンス・シーンを中心にして見せていくのも悪くはない。
高校のクラブ予算会議。生徒会長と各部のキャプテンたちによる予算分捕り作戦が描かれていく、はずなのだが、気がつけばなんだか話がどんどん横滑りしていく。予算折衝とその攻防戦のはずが、訳のわからない鬼ごっこになるのには唖然としたが、それだけではなく、さらには、この裏に秘められたいくつもの謎があり、それがとんでもないドラマへと展開していく。見ていて付き合いきれないのだが、なんだか怒る気にはならない。
こういう荒唐無稽には、笑うしかないのだが、それを作、演出の星村彰は、なんのためらいもなく元気いっぱいで見せるから、まぁ、いいか、という気分にさせられる。まるで高校演劇みたいだけど、それはそれでいいではないか。
変に理屈っぽくならず、自分たちの身体のみをよりどころにして舞台狭しと走り回るこの幼稚な芝居を否定するのは間違いだ。役者たちはそれぞれが自分の役どころをしっかり捉えて熱演している。だから100分の上演時間を飽きさせない。
生徒会長役の山下奈美のとても困った顔が印象的だ。彼女はみんなに振り回されながらも最後まで頑張り続ける。そんな姿がいろんな意味で魅力的なのだ。彼女を助けるのは、幼なじみのサッカー部、部長というのも、なんだか定番だが、悪くはない。
高校のクラブ予算会議。生徒会長と各部のキャプテンたちによる予算分捕り作戦が描かれていく、はずなのだが、気がつけばなんだか話がどんどん横滑りしていく。予算折衝とその攻防戦のはずが、訳のわからない鬼ごっこになるのには唖然としたが、それだけではなく、さらには、この裏に秘められたいくつもの謎があり、それがとんでもないドラマへと展開していく。見ていて付き合いきれないのだが、なんだか怒る気にはならない。
こういう荒唐無稽には、笑うしかないのだが、それを作、演出の星村彰は、なんのためらいもなく元気いっぱいで見せるから、まぁ、いいか、という気分にさせられる。まるで高校演劇みたいだけど、それはそれでいいではないか。
変に理屈っぽくならず、自分たちの身体のみをよりどころにして舞台狭しと走り回るこの幼稚な芝居を否定するのは間違いだ。役者たちはそれぞれが自分の役どころをしっかり捉えて熱演している。だから100分の上演時間を飽きさせない。
生徒会長役の山下奈美のとても困った顔が印象的だ。彼女はみんなに振り回されながらも最後まで頑張り続ける。そんな姿がいろんな意味で魅力的なのだ。彼女を助けるのは、幼なじみのサッカー部、部長というのも、なんだか定番だが、悪くはない。